令和7年度・8年度青ヶ島村立青ヶ島小中学校 研究主題
「デジタルを活用したこれからの学び」
~自由進度学習、自力解決の場面を取り入れた授業を通して~
「デジタルを活用したこれからの学び」
~自由進度学習、自力解決の場面を取り入れた授業を通して~
令和7年3月14日に発行した「令和6年度 学校評価(自己評価・学校関係者評価)報告書」は、本校の取り組みに関する成果と課題をまとめています。
その中でも、「ICTの効果的活用」、「児童生徒が授業の中で思考する場面の設定」、「学習の振り返り」などについて課題があることが分かりました。
これらの課題は、本校が作成した「授業デザイン(本校WEBサイトに移動します)」や東京都が進める「デジタルを活用したこれからの学び(東京都教育委員会のWEBサイトに移動します)」でも取り上げられている、たいへん重要なことがらです。
「1 本校の課題」を解決し、「授業デザイン」と「デジタルを活用したこれからの学び」を進めるために、本校は研究推進委員会を組織し、研究構想図を作成いたしました。
研究推進委員会が中心となって、研究構想図をもとに、全教職員一丸となって研究を進めてまいります。
研究推進委員会は、研究構想図に加えて教職員・児童・生徒へのアンケートを実施し、その結果から6つの「実践」を作成しました。教職員は、授業など児童・生徒と関わる場では、これら6つの実践を意識して授業改善と指導改善を行ってまいります。実践の成果は、皆様に随時公開いたします。
1 子供が自ら学習を調整する「個別最適な学び」の実現
(1) 子供が自分のペースで学習を進める時間(学びの時間)を確保し、何を学ぶか、どのように学ぶか、一人で学ぶか誰かと一緒に学ぶかを子供自身が決定し、学習を調整しながら進められるよう指導する。
(2) 教員は、子供たちの学習状況をリアルタイムで把握し(デジタルの活用)、個々の進捗や疑問に応じて、指導方法や教材、学習時間などを柔軟に設定・支援する(指導の個別化)。
(3) 進度が早い子供に対しては、発展的な学習課題を各自で設定することを促す。
2 主体的に取り組みたくなる課題設定と問題解決的な学習の推進
(1) 授業の冒頭で、子供たちの疑問を引き出すような発問や学習課題の設定を教員が行い、子供たちが学習内容に対して自ら課題意識をもつ機会を設ける。
(2) 道徳やいじめの問題への対応においては、問題解決的な学習を取り入れ、子供が自分自身の問題と捉え向き合う「考える道徳」、「議論する道徳」を実現する。
3 協働的な活動とデジタル活用による思考の交流と深化
(1) 多様な価値観に触れられる協働的な活動を多く取り入れ、探究的な学習や体験活動などを通じて、多様な他者と協働していく。
(2) ICTを活用した共同で作成・編集等を行う活動を通じて、多様な意見を共有しつつ合意形成を図る活動を充実させる。
4 学びのプロセス全体を通じた自己調整能力の育成
(1) 子供たちが、自ら見通し(学習計画)を立て、教員は、見通し(学習計画)について確認・助言を行う。
(2) 学びの過程において、どの場面(プロセス)にいるかを意識し、次のステップに向けて活動できるように指導する。
(3) 学習全体を通して、学習内容の振り返りだけでなく、学習方法の振り返りも行う。
(4) 振り返りや学習状況の把握には、蓄積された見取り記録等の分析も含めたきめ細かい評価を活用し、指導改善に繋げる。
5 思考スキルと思考ツールの活用による論理的・批判的思考力の育成
(1) 学びのプロセスにおける「整理・分析」「まとめ」の段階において、思考のスキル(比較、分類、順序付け、抽象化、構造化など)を意識的に身に付けさせる。
(2) 思考ツールや分類法等を用いて、物事を多面的・多角的に捉えて可視化して考える活動を取り入れる。
(3) 書籍やWebサイトなどの資料から情報を収集し、整理・分析する活動を取り入れる。
6 デジタルを活用した新しい授業デザインと教材開発の推進
(1) 教員は、教師が知識を伝達する指導観を変え、子供の学びの文脈に寄り添い支援する指導観に基づいて授業デザインを行う。
(2) ICT(タブレット端末、デジタル教科書等)の利点を理解し、教材開発を積極的に行うとともに、効果的に授業に活用する。
(3) 生成AI等の新たな技術の活用について実証研究を行い、学校現場に還元することで、教育DXを推進する。
実践事例
青ヶ島村教育委員会が令和7・8年度「デジタルを活用したこれからの学び」推進地区に認定され、本校が実践校として選定されました。今後、東京都教育委員会と連携し、実践事例の共有、研修への参加を通して、より活発な授業改善と指導改善を目指して研究を続けてまいります。
○目的
社会の在り方が劇的に変わり先行き不透明な「予測困難な時代」においては、子供が学び方を身に付け、自己調整を図りながら主体的に学習に取り組むことができるような資質・能力を育成することが重要である。このような教育を実現する新しい授業スタイルを実現するため、推進する特設委員会を設置し、指導の改善・充実を図ることにつなげる。
○本校の取組
・「デジタルを活用したこれからの学び」を推進する特設委員会を設置する。すでに学校に設けている情報に携わる分掌や、学習に携わる分掌と特設委員会を連携させ、分掌を越えて協働する仕組みを整えるなど、組織的に取り組むことで、ICTを活用した個別最適な学び、協働的な学び、自由進度学習、課題解決・発見学習を推進させる体制を整える。
・教職員の授業観察、研修、協議会の機会を確保できる体制作りと、実践事例を共有・広報できる仕組みを作る。
・教職員・児童・生徒を対象に意識調査を実施し、前年度の学校関係者評価の結果を加味したうえで、重点的に取り組む内容について決定する。
・重点的に取り組む内容が含まれた授業デザインなどを作成したうえで研究授業を実施する。また、授業の内容について、教職員が授業前後において協議したり、振り返ったりできるような仕組みを整える。
・実践した内容について定期的に報告し、助言や改善につながるような体制を整える。
・取り組み結果を集約するアンケートを教職員・児童・生徒などを対象に定期的に実施し、取り組みに関する改善点等を見い出す。改善のための講師の招へいや授業改善など、よりよい実践になるように努める。
研究を推進するために、本校では教職員を対象として様々なイベントや研修を実施しています。その模様の一部を公開いたします。
令和7年7月2日に、第1回島しょ研修を実施しました。
東京都教職員研修センター研修部教育開発課より古瀬嵩指導主事様をお招きし、本校研究主題である『「デジタルを活用したこれからの学び ~自由進度学習、自力解決の場面を取り入れた授業を通して~』についてご講演いただきました。
学習指導案はこちら→ 技術科_学習指導案.pdf
令和7年7月17日に、第2回授業力向上研修を実施しました。
小学生が音読発表会に向けて、どのような練習をするかを選択し練習を繰り返しました。また、学年を超えた取り組みやタブレット機器を活用して録音することもできるようにと様々な工夫が見られました。
授業デザインはこちら→ 1
令和7年10月8日に、第4回校内研修会を実施しました。
株式会社アクティブラーニング代表取締役社長 羽根拓也様をお招きして「教職員の授業・指導力向上を図るためのアクティブ・ラーニングについて」をテーマにご講演いただきました。
令和7年12月18日に、第4回授業力向上研修を実施しました。
中学1年生が「大地の変化」についての課題に挑戦しました。土地・材料・補強ポイントを与えられた条件の中で組み合わせて、地震に強い家を建てました。各自のこだわりを入れて家を設計しながら、それぞれの構造に合った被害を防ぐ工夫について学習をすることができました。
授業デザインはこちら→1
令和8年1月29日に、第5回授業力向上研修を実施しました。
小学1年生が「どちらがひろい」について学習をしました。本時では、針金などの道具を用いて自由に図形を作成し、児童が調べたい方法で学習を進めました。また、ゲーム形式にすることで興味関心をもちながら最後まで集中して取り組むことができました。
授業デザインはこちら→1
令和8年2月26日に、第6回授業力向上研修を実施しました。
中学1年生が「自立した消費者になろう」について学習をしました。普段生活している中での消費者に与えられる権利や責任ある消費行動について、用意した資料を使いながら学習を進めました。
資料の中にある事例集などを読み込むなど生徒それぞれが考えることができました。
授業デザインはこちら→1
研究の成果と課題について、学期ごとに報告いたします。成果と課題は、教職員・児童・生徒に取ったアンケート結果を根拠としています。