清水 則孝
筑波大学 計算科学研究センター 原子核物理研究部門 / (兼) 数理物質科学研究群
e-mail: shimizu_at_nucl.ph.tsukuba.ac.jp ( _at_ を @ に変えてください)
オフィス: 筑波キャンパス中地区 計算科学研究センター新棟2階 216号室
大規模数値計算による核構造研究とその応用
富岳をはじめとする高性能計算機環境を利用した大規模並列計算により、原子核の構造を研究しています。陽子・中性子を構成要素とした原子核は量子多体系であるため、多体相関とよばれる複雑な効果を取り込んだ数値計算手法の開発と、大規模並列計算機の効率的な利用が重要になります。
近年の加速器実験の進展によって、中性子過剰な不安定核の構造が明らかになってきました。これを殻模型計算という手法を用いて理論の側面から明らかにしていきます。これらの研究成果をベースにして、元素合成過程の解明や、標準模型を超える物理を探索する実験に必要な物理量を評価しています。
また、原子核物理に特有なこととして、核子間の相互作用それ自体も完全には明らかになっておらず、重要な研究対象です。 核子間相互作用により忠実な第一原理計算によって核構造を記述し、核子間相互作用と核構造の双方を明らかにすることを目指しています。
卒業研究・大学院生・学振博士研究員などを受け入れています。興味をお持ちの方はe-mailにて御連絡ください。また、筑波大学原子核理論研究室のページもご覧ください。
Research interests
中重核の核構造、集団運動状態の微視的記述
量子多体問題の数値解法の開発と高性能計算環境への実装・機械学習の応用
核力に基づいた原子核の第一原理計算
素粒子物理・宇宙物理への応用に必要な核データの創出
研究業績
原著論文 82本
Nature 1, Nature Communications 1,
Physical Review Letters 13, Physical Review C 51,
Physics Letters B 7, Computer Physics Communications 2
国際会議プロシーディングス 65本
(2022年6月現在)
職歴
2022.4 - 現在
筑波大学 計算科学研究センター 原子核物理研究部門 准教授
2011.4-2022.3
東京大学 理学系研究科 附属原子核科学研究センター 特任准教授
2005.8 - 2011.3
東京大学 理学系研究科 物理学専攻 助教・助手
2004.4 - 2005.7
東京大学 理学系研究科 物理学専攻 学術研究支援員
2001.4 - 2004.3
理化学研究所 RIビーム科学研究室 基礎科学特別研究員
学歴
1998.4 - 2001.3
東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 博士課程
1996.4 - 1998.3
東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 修士課程
1992.4 - 1996.3
東京大学 理学部 物理学科 (理科一類)