相羽建設オーナー様向け「家守りの会」サイト
2005年に完成した我が家のキッチンは木のカウンターです。
建設会社で働いているのだから自宅は実験的なことを試してみたい、当時のあいばの家づくりと異なる要素がいくつかあります。
その一つがこのキッチンカウンター。
当時からあいばの家づくりではステンレスカウンターが標準仕様でしたが、主人が「木のカウンターがいい!」というので『ダメになったらステンレスに交換する』という条件で採用を決めました。
そして2022年現在、まだ木のカウンターのまま使い続けています。
新築時はウレタン塗装で仕上げ、日々は食用油を塗ったり、水が跳ねたら拭いたりという程度のお手入れです。
再塗装はしていないので、水がかりが多いところは塗装が剥げ、カビが発生...赤枠のあたりは特に水がかかることが多く、劣化がひどい箇所です。
そろそろダメかなと思いつつ、放置すること数年...
浴室のさわら壁カビ取り剤に適していそうな薬剤を取り寄せたので、これは使えるかも!?とキッチンで試してみました。
その名も『黒木真白』!
塩素系なのに中性という木部カビ取り剤です。顆粒タイプなので使いたいときに、使いたい量を水で薄めてカビが出ている部分に塗ります。
私は古歯ブラシでヌリヌリ。しばらく待つと...
カビが薄くなりました!すっかりキレイというわけにはいきませんでしたが、随分と薄くなっています。カビの根が深くなる前、発生し始めた段階で『黒木真白』を使えば、きれいに落ちるかもしれないという期待が持てる結果です。
※黒木真白は塩素系ですので酸性タイプと混ぜると危険です!使用上の注意をよく読んでご使用ください。
※木の種類や木肌の状態によっては変色する恐れがあるので、使用前に必ず目立たない箇所で試してからお使いください。
カビが薄くなったところで、塩素系薬剤なので何度か水拭きを行い、塗装が剥げているところを保護するために『未晒し蜜蝋ワックス』を塗ってみました。
(写真左が塗装前、写真右が塗装後)
カビが出るなら水廻りに木を使わない方が良い、という考え方もありますが、木の経年変化(劣化も含めて)とひと手間かけながら使い続けることができる素材です。このカウンターは集成材ですが、無垢の板を張り合わせているので、もっときれいにしたい場合は塗装屋さんに頼んで表面を削り塗装をすることで修復することも可能です。
17年前はステンレスカウンターに交換する条件を出していた私ですが、今はこのカウンターをお手入れしながらまだまだ使っていきたいと思っています。
相羽美里