Gakkeyの「生き物まなびレシピ集」

【9/9】知っているかな?昆虫の豆知識

今回はこの時期にしか見られない面白い光景について紹介したいと思います。


それはキイロシリアゲアリというアリの結婚飛行です。

結婚飛行はある時期になるとオスと新女王アリが自分の巣から飛び立ち、空中で交尾し、新女王が新たに巣を作るというイベントです。


キイロシリアゲアリは複数の女王で巣を作るので、結婚飛行をした後、夜に街灯があるところで写真のように集まります。

他の種類の新女王アリはこのように集まりません。

この光景は今、この時期でしか見れないので興味を持った方はぜひ探してみてください!

【9/2】知っているかな?昆虫の豆知識

今回も昆虫の豆知識について執筆していきたいとおもいます。友達に自慢出来るかも?



・ハエの足の秘密


実はハエの足の先には味覚を感じる器官があります。そのため、食べ物の上に止まるだけで、その食べ物がどんな味をするかがわかるそうです。


ハエを観察すると足同士を擦りつけている様子を見ることができます。これは足に着いた汚れを落として、味を確認できるようにするために行っています。


・1番速く走ることの出来る昆虫


1番速く走れる昆虫はゴキブリです。

約時速5kmと言われています。ちなみにカブトムシが約時速0.5kmです。


これだと速いのかいまいち分からないと思いますが、人の大きさにすると約時速70kmと車くらいの速さになります。


・トノサマバッタの秘密


トノサマバッタは1匹で過ごすか、群れで過ごすかで体の形状が変わります。

群れで過ごすと体は黒っぽくなり、翅が長くなり、飛翔能力が高くなります。


同じ種類でも、周りの環境によって体の特徴や能力が変わることを「相変異(そうへんい)」と呼びます。


今回もどうでしたか?知ってる豆知識はありましたか?友達にも聞いてみよう!

【8/26】知っているかな?昆虫の豆知識

今回は友達に自慢出来るかも?身近な昆虫の豆知識についていくつか執筆していきます!


・セミの寿命について


セミの寿命は?と聞かれると1週間と答える人が多いと思います。ですが、実は間違いなんです。

去年、広島県の高校生の研究により、実際は10日以上、長いと約1ヶ月生きていることがわかりました。(どうやって調べたかはここでは省きます)


また、もともと寿命が1週間と言われていたのは成虫になってからの期間であり、幼虫としては土の中で十数年暮らします。



・アリとシロアリについて


シロアリは名前に「アリ」とついていますが、アリの仲間ではなく、ゴキブリの仲間になります。

見た目や生活様式がアリに似ていることからこのような名前になっています。


アリはハチの仲間であり、ハチの中でもミツバチよりスズメバチに近い仲間になります。



・太陽光発電をする昆虫


動物で唯一、オリエントスズメバチというハチが太陽光発電をすると確認されています。

お腹の黄色い部分で太陽光発電するという所まではわかっていますが、何に使うかまではわかっていないそうです。



・カ(蚊)について


カはこの時期になると動物の血を吸いに来るため、うっとうしいと思う方も多いと思います。

ですが、カの主食は血ではなく、花の蜜です。じつは血を吸うのはメスだけであり、卵を育てるためのタンパク質を得るためだけ血を吸います。



いかがでしたか?知っている豆知識はありましたか?面白いなと思ったら友達にも教えてあげよう!

【8/12】水生昆虫について②

今週も前回に引き続き、水中にいる昆虫について執筆していきます!


・コオイムシ


池や沼、水田に住んでおり、他の昆虫の体液を吸います。


この昆虫の面白いところは、メスがオスの背中に卵を産み付け、オスは背中の卵を守りながら生活します。その様子から「子負虫(こおいむし)」と名付けられました。


多くの昆虫はメスが子育てをしますが、コオイムシはオスが子育てをすることから、「あべこべ虫」とも呼ばれます。


・ミズカマキリ


名前に「カマキリ」とありますが、カマキリの仲間ではありません。どちらかと言うと、カメムシに近い仲間になります。見た目はカマキリに似ているため、このような名前になっています。


水中で暮らしていますが、水中に暮らしているカメムシの仲間の中で最も飛行能力が高いそうです。


オタマジャクシや小魚を餌としているが、飛行能力が高い代わりに、泳ぐのはそんなに上手くないので、近くの水草に擬態して、餌が近くを通るのを待ちます。



今回はいかがでしたか?気づいた方もいるかもしれませんが、水中にいる大きめの昆虫はほとんどがカメムシの仲間になります。アメンボも実はカメムシの仲間です。他にも水生昆虫は色々いるので、ぜひ調べて見てください!

【8/5】水生昆虫について➀

今回は水中にいる昆虫について今週と来週の2回に分けて執筆していきます!

知っている昆虫はいるかな?


・タガメ


カメムシの仲間であり、水生昆虫としては日本て最大級です。


農薬が使われていない田んぼや池に生息するため、昔はよく見られたようですが、今では限られた場所でしか見ることができません。


ストロー状の口を獲物に刺して、体液を吸うように捕食します。


水生昆虫ですが、飛ぶこともできるので、街灯で見つかることもあるそうです。


・マツモムシ

池や沼などに生息しており、オタマジャクシやメダカなどを食べます。


背泳ぎで泳ぐという面白い特徴を持っています。


手で持つと鋭い口吻で刺してきます。

私も誤って刺されたことがありますが、めちゃくちゃ痛かったです。

なので、背泳ぎしている虫がいたら触らないようにしましょう!



知っている水生昆虫はいましたか?

来週も水生昆虫について執筆するので楽しみにしていてください!

【7/29】知ってる?カブトムシ以外の樹液に集まる昆虫

今回はカブトムシ、クワガタ以外で樹液に集まる昆虫について執筆していきます!

樹液といえばカブトムシやクワガタのイメージが強いですが実は、多くの昆虫が見られます。

その中でも皆さんが知らなさそうな昆虫を紹介します。


・キマワリ

黒い体と体に対して長い脚が特徴です。


その長い脚から木の周りをぐるぐる回ると考えられたことからこの名前になったそうです。


樹液が出ている木で見かけることが多いですが、都会の人だと意外と知っている人は少ないみたいです。



・ヤマトゴキブリ、モリチャバネゴキブリ

「え?ゴキブリも樹液吸いに来るの?」と思った方もいると思いますが、実は結構来ます。

しかし、家に出るゴキブリとは違って、人が病気にかかるような菌は持っていません。


あと外にいるというのと、家に出るゴキブリと形が違うことから、意外と平気という方も多いです。



・カマドウマ(写真)

バッタの仲間ですが、よく見かけるショウリョウバッタやトノサマバッタと違って、木のうろや根っこの間のような湿気が高く、暗くて狭い場所を好みます。


また、跳ぶ力が強く、逆に強すぎて跳んだ先に壁があったりすると、当たって死んでしまうこともあります。


意外とでかいのでカブトムシを採ろうとした時に目の前にいると結構びっくりします。


今回はあまり知らなさそうで大きめの種類をあげましたが、他にもカナブンやガ、オサムシ、小さいものだとキスイムシ、アリなどの昆虫もよく見かます。

もし家の近くに林や森がある方はぜひ探してみてください!

【7/22】あまり知られていない身近な昆虫②

今回も近くの公園や草むらにもいるけど、意外と知られていない昆虫について執筆していきます。


・アザミウマ(写真)

植物に小さくて細長い昆虫が着いていいるのを見たことありませんか?


口が細長く尖っていて、植物に突き刺して汁を吸いますが、アブラムシとは違った方法で吸います。


農業害虫として扱われており、被害に会うと花がうまく咲かなくなることが多いそうです。


・ゾウムシ

口の部分が長い昆虫を見た事ありませんか?


名前の通り、口先(口吻)が長く、象のように見えることからこう呼ばれています。


この口吻は植物に自分の卵を植え付けるためにこのように進化したと考えられています。


・コメツキムシ

バッタではない虫が地面を跳ねているのを見たことありませんか?


コメツキムシの仲間は体が細長く、仰向けになると、パチンと音を立てて跳ね上がります。

これは威嚇のためと考えられています。


英語ではこのパチンという音をから「クリック音を出す甲虫」という意味で「click beatle」と呼ばれます。



2週かけて身近にいてわかりやすい特徴のある昆虫を紹介しましたが、ハムシ、カツオブシムシ、キノコムシ、シリアゲムシ、ネジレバネ、ガロアムシなど、皆さんが知らないであろう昆虫はまだまだいます!

これを機に昆虫に興味を持った方はぜひ調べてみてください!

【7/15】あまり知られていない身近な昆虫➀

今回は近くの公園や草むらにもいるけど、意外と知られていない昆虫について3回に分けて執筆します!

知っている昆虫はいるかな?


・トビムシ(写真1、オドリコトビムシ)


落ち葉をひっくり返した時に小さい何かがぴょんぴょん跳ねているのを見た事ありませんか?


土の中に生息しており、落ち葉や朽木、動物や昆虫の死骸などを食べます。


腹部に跳躍器と呼ばれるものを持っており、これを使って跳びます。



・シミ


古い本を開いた時に1cmくらいの虫が出てきたことありませんか?


チョウやトンボのような翅を持つ昆虫の祖先に近い昆虫だと考えられています。


魚のように動きが速く、体をくねらせて動きまわり、家の中に出没し本などの紙を食べることから漢字で「紙魚」と書かれます。


・チャタテムシ


石の上や葉っぱの上、建物の中などで小さな昆虫が集団でいるのを見たことありませんか?それはもしかしたらチャタテムシだったかもしれません。


葉の上や土の中、家屋内など、色々なところで見られます。


「サッ、サッ」とお茶を立てるような音を立てることからチャタテムシと呼ばれます。


家の中に住み着く種類もおり、代表的な種類としてヒラタチャタテがいます。よく害虫として名前を聞きます。



知ってる昆虫はいましたか?昆虫といっても驚くほどの種類がいます。興味を持った方はぜひ調べてみてください!

来週も楽しみにしていてください!

【7/8】実は知らない?アリについて④

今回も引き続き、アリについて話していきます。最後となる今週も先週に引き続き、アリの種類に着いて執筆していきます。今回は変わったアリについて書こうと思います!


・ウロコアリ(写真1)

場所…石や倒木の下

大きさ…2mm


初めて見た人だと「え?これアリ?」と思う方もいるかもしれませんが、アリなんです!

このアリはこの特徴的な顎を使ってトビムシという昆虫を捕まえてエサにします。

見たことないと思いますが、実は身近な公園に生息いるので気になった方は探してみてください!


・ダルマアリ(写真2)

場所…石や朽木の下

大きさ…2mm


このアリも面白い形をしています。カギバラアリというお腹がカギ状になっているアリと近い仲間です。

クモの卵を専門に食べます。

この愛くるしさからファンの方多いです。


・ノコギリハリアリ(写真3)

場所…林の土の中

大きさ…3.5~4.5mm


このアリもとても特徴的な見た目ですよね。

このアリはなんとジムカデというムカデの仲間を主にエサにします。ムカデをエサにするなんてとても驚きですよね!

自分では見つけたことのない種類なのでいつか見つけたい1種です。


今回は変わったアリを紹介しました。アリの見方が変わった方もいるんじゃないでしょうか?

まだまだ面白いアリは沢山いるので興味を持った方はぜひ調べて、自分で探しに行ってみてください!

【7/1】実は知らない?アリについて③

今回も前回に引き続きアリについて話していきます。

今回と来週で少しでもアリに興味を持ってもらうために、身近に生息しているアリについて解説していきます!


・クロオオアリ(写真1)

場所…公園や空き地のような日当たりのいい場所

体長…7~12mm


よく見かけるアリのひとつです。アリといえばこの種を思いつく人も多いと思います。

5月~6月に結婚飛行を行います。

女王の大きさ約2センチです。

もしかしたら今年見た方もいるのではないでしょうか?


・クロヤマアリ(写真2)

場所…公園や空き地のような日当たりのいい場所

体長…4.5~6mm


この種もよく見かけるアリのひとつです。

クロオオアリと似ていますが、クロオオアリよりも一回り小さいので見分けることができます。

5月から9月頃まで結婚飛行をします。

今の時期も飛んでいるのでみつけれるかも?


・トビイロシワアリ(写真3)

場所…公園や空き地のような日当たりのいい場所

体長…約2.5mm


公園でよく見かけます。アリは乾燥に弱いですが、この種は乾燥した場所にでも巣を見かけます。

結婚飛行も今の時期なので、探していたら見つかるかも?


・アミメアリ(写真4)


場所…公園や木の上など様々な場所で見られる

体長…約2.5mm


よく家の中に入ってくるアリのひとつです。この種は例外的に、女王アリが存在しない種類であり、働きアリか少しづつ卵を産んで増えます。大きな集団では万を超えることもあります。


・ヒメアリ(写真5)

場所…朽ちた木の中に巣を作ります

体長…約1.5mm


よく家の中で見かけるアリのひとつです。頭と胸の黄色が特徴的なアリです。

この種類は巣の中になんと2~50匹程の女王がいます。もし巣を見つけたら女王を数えてみると面白いかも?



いかがでしたか?よく見るとアリによっても形が全然います。これを機に近くの公園で探してみてください!

今回説明したアリが見つかるかも?

来週も面白いアリを紹介するので楽しみにしていてください!

【6/24】実は知らない?アリについて②

今回も前回に引き続き、アリについてです。アリのコロニー(家族構成)について説明していきます。


アリはよく公園で見かけるあの形状のものだけが集団で暮らしている訳ではなく、オスと2つの階級からなるメスに分けることが出来ます。

また、アリは完全変態(幼虫の後にサナギになる昆虫のこと、サナギにならず、幼虫の後に成虫になる昆虫のことを不完全変態と言います)なので、巣の中に卵(写真1、赤→)、幼虫(写真1、青→)、サナギ(写真2)も存在します。


・女王アリ(写真3)

巣の中で産卵のみを行います。

多くの種類では交尾の前に翅を持ってますが、結婚飛行(ある一定の時期になるとオスと女王アリが空を飛び、交尾すること)を終えると地面に降り、翅を自分で落として巣を作ります。

寿命は種類によって変わりますが、20年を超える種類もいます。

種類によって巣の中に女王アリが1匹しかいないか、複数いるかも変わっていきます。

大きさは働きアリに比べ、大きいものもいれば、ほとんど同じ大きさのものもいます。


・オスアリ(写真4)

役割としては結婚飛行の際に女王と交尾することだけであり、それ以外は巣の中で結婚飛行の時期を待っています。結婚飛行後は死んでしまいます。そのため、寿命もあまり長くありません。体は女王に比べ、小さいものが多いです。


・働きアリ(写真6)

みなさんがよく見かけるアリはこの働きアリで、性別は全てメスです。

産卵以外の狩りや幼虫の育成、巣の見張りなどの全てを行います。

種類によっては大型の働きアリ(兵隊アリ、写真7)を持つものもいます。この個体はエサの分解や巣に入ってきた敵の撃退などをする。



今回はアリのコロニーについて説明しました。こんな風になっていたことを知っていましたか?

実際に見てみたいと思った方は、石や落ち葉の下、木の上に巣を作ることが多いので探してみましょう!

【6/17】実は知らない?アリについて①

これから3週かけて私の専門である、アリについて話して行きたいと思います!

第1回の今回は基本的な知識について紹介します。

アリは少し意外かもしれませんが、ハチに近い仲間であり、ほとんどの種類が女王アリを中心に、多くの働きアリが巣の中で集団生活を送ります。このような生活を送る昆虫を社会性昆虫昆虫と言います。

アリ以外ではハチやシロアリがいます。

「え?シロアリってアリじゃないの?」と思う方がいるかもしれませんが、実はシロアリはゴキブリの仲間なんです!


アリって聞くと公園で見かける黒くてでかいやつや、砂糖に群がるやつというイメージがあり、そんなに種類いないだろうと思う方もいると思いますが、実は日本だけで約300種類もいるんです!

ちなみに私の通っている学校では42種類見られました。


アリの日本で最も大きい種類と小さい種類ってどれくらいの大きさだと思いますか?

ちなみによく公園で見かける黒い種類は約7mm~12mm、砂糖によく群がっている種類は3mmくらいです。

正解は最も大きい種類はムネアカオオアリの女王で約2cm(写真①)、最も小さい種類がコツノアリで1mm(写真②、後ろに写っているのは1円玉)です。

定規で測ってみるとその大きさがよく分かります。



ここまでアリの基本的な情報について紹介しました。来週はさらに詳しく、アリの家族構成について紹介したいと思います

【6/10】昆虫より足が多い生き物紹介③

今回のテーマは足の足の多い生き物シリーズの最終章です!


2種類紹介します!


・カニムシ(写真1枚目)


カニムシは8本の脚と触肢と呼ばれるカニのようなハサミのようなを持っています。

この触肢はセンサーの働きも持っており、何かものが当たると腕を引いて後ろに飛ぶ様子から「アトビサリ」とも呼ばれています。

この触肢を用いて同じく土中にいるトビムシを捕まえてエサにします。


大きさは数mmくらいのものが多く、落ち葉や石の下などに生息しています。

ちなみに写真のカニムシは2mm程しかありませんでした。実際に定規を見てみると分かりますが、とても小さくて見つけるのが大変です。



・サソリモドキ


世界三大奇虫の内の1匹です。


8本の脚を持っており、名前にサソリとつきますが、サソリよりもクモに近い仲間です。


日本では九州南部より南側に生息しており、石や倒木の下にいます。


夜行性で肉食であり、昆虫をエサとします。


刺激を与えられると肛門腺という所から刺激性の液体を噴出します。


とても面白く、南の方に住んでいないとなかなかお目にかかれないのでぜひ調べてみてください!



先々週から足の多い生き物について紹介してきましたがどうですか?

6種類紹介しましたが、これだけでなく他にも、オカトビムシ、エダヒゲムシ、日本には生息していませんが世界三大奇虫のヒヨケムシとウデムシなど、いっぱいいます!

これを機に色々調べて見てください

【6/3】昆虫より足が多い生き物紹介②

今回のテーマは前回に引き続き、足の多い生き物です!

新しく2種類解説します!



・ダンゴムシ


足の多い生き物と聞いて、思い浮かべた人も多いのではないでしょうか?


足の数は全部で14本あります。


「ダンゴムシで話すことある?」と思う方もいるかもしれませんが、身近にいる生き物でも知らないことは沢山あります!


例えば、みなさんが普段見かけるダンゴムシの多くは「オカダンゴムシ」という種類で、実は外来種なんです!

意外ですよね!

他にアメリカザリガニ、クサガメ、コイ、ウシガエル、ヒメダカなども外来種です。


あとダンゴムシは面白い習性を持っています。


それは連続したT字路のような分岐がある時、右に曲がったら次は左、左に曲がったら次は右のように直前に曲がった方向と反対方向に曲がるという習性があります。(写真➀)

これを「交替性転向反応」と呼びます。

これは実はまだ解明されておらず、今も研究されています。

興味のある方は詳しく調べてみてください!



・マダニ(写真②)


聞いた事ある人も多いのではないでしょうか?

足の数はクモやザトウムシとおなじ8本です。


マダニは普段、草の先端におり、ハーラー器官と呼ばれる感覚器を使って匂いや体温、振動などに反応して生き物の上に飛び乗ります。

口が針状になっており、発育や脱皮、産卵のために人や犬などの哺乳類にこの口を刺し、血液を吸います。

これだと蚊と変わりませんが、多くのマダニは針が離れないように、セメントのような物質で皮膚と口が離れないようにし、1~2週間かけて血を吸います。

血を吸ったマダニは種類によっては約2cmの大きさになります。


それだけならでかい何かが肌にくっついているという虫が嫌いな人にはショッキングな出来事で終わるのですが、マダニの怖いところは感染症を引き起こす病原体を持っていることです。

マダニに刺されたら必ずしも、感染症にかかるわけではありませんが、その可能性があるので肌が露出した状態でむやみに草むらに入るのはやめましょう。


もし肌に刺さっているところを見つけても、むやみに抜いてはいけません。

無理に抜こうとするとマダニの病原体を含む体液が逆流したり、体内にマダニの頭部だけ残ってしまったりする可能性があります。

見つけた場合は病院で抜いてもらうようにしましょう。



今回はダンゴムシとマダニについて解説しました。

みなさんが想像した生き物はいましたか?


足の多い生き物紹介のラストである来週はきっとみなさんが知らないであろう生き物について紹介するので、楽しみにしておいて下さい!

【5/27】昆虫より足が多い生き物紹介➀

Gakkeyの生き物レシピ


今日のテーマは前回、ムカデ、ヤスデについてだったので、それ繋がりで近くの林や森でも見られそうな足の多い生き物を6種類ほどを3週に分けて2種類ずつ紹介します!



・ゲジゲジ(写真1枚目)


一般的にゲジゲジと呼ばれますが、和名(日本語での正式な呼び方)はゲジです。

足は全部で30本あります。


ヤスデと同様で毒は持っていませんし、噛まれることもほぼありませんが、不快害虫(害はないが、見た目が不快に感じる生き物)とされています。

それどころか、ゲジゲジは益虫なんです!


皆さん、速い虫といえば何を想像しますか?

ゴキブリを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

実はゲジゲジはゴキブリよりも速く、捕まえて食べてくれます!


なので皆さん!

家の中でゲジゲジを見つけても殺さないで、外に逃がしてあげてください!



・ザトウムシ(写真2枚目、自切により足が6本になっています)


クモのように足を8本持っており、森林に生息しているものが多いです。


長い足を使って前を確認しながら歩くように見えることから「座頭(目の見えない人)虫」となったのが名前の由来だそうです。


クモににた見た目をしていることから、昔は「メクラグモ」とも呼ばれていました。

でも実際は、クモよりはダニに近い仲間だそうです。(少し驚く方もいるかもしれませんが、実はダニは昆虫じゃないんです)


ほとんどが昆虫や植物性のものなど色々なものを食べる雑食性で、発達した触覚を使ってエサを探します。


見た目のかわいさからハンドリング(手に乗せること)したいと思う方がいるかもしれません。

毒は持っていませんが、臭腺から嫌な匂いを出したり、自切(自分の足をわざと切り、相手の注意を足の方に向けさせる)をしたりします。

急に足がとれても安心してください!



今回は、ゲジゲジとザトウムシを紹介していきました。

あと4種類どんな生き物を紹介するか楽しみにしていてください!

【5/20】知ってますか?ムカデとヤスデの違い

今日のテーマはムカデとヤスデについてです!

ムカデやヤスデと聞いてみなさんはどう思いますか?

え?違いなんてあるの?という人もいると思うので解説していきます!


・ムカデの場合(写真1)

ムカデは毒を持っており、素手で触ろうとすると噛みつかれ、激しい痛みに襲われ、赤く腫れてしまいます。どうしても手で触りたい!という方は、ムカデをハンドリング(手で持つこと)するためのグローブがあるので、それを使いましょう。


たまにアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起きることもあるため、1度噛まれたことがある方は注意が必要です。


漢字で「百足」と書きますが、実はそんなにありません。種類によって変わりますが、だいたい20本より多いくらいです。


・ヤスデの場合(写真2)

ヤスデは毒を持っておらず、噛むことはありません。そのため、ハンドリングができます。(私はヤスデを見つけるとよくハンドリングします。)

また、刺激を与えるとダンゴムシのように丸まる種類が多いです。

ムカデと似ているため、不快害虫(人に害は与えないが、見た目で不快に感じられてしまう生き物)とされますが、実際は落ち葉などを分解してくれる益虫です。



【見た目の違い】

肝心の見た目の違いですが、お互いに体に節を持っています(写真3)。

この1つの節から足が1対(2本)ずつ生えていたらムカデ、2対(4本)ずつ生えていたらヤスデです。


え?直視出来ないから確認ができない?

そういう方もいると思います。パッと見ていちばん簡単にわかる方法としては、足が速いか遅いかです。足が速いのがムカデ、遅いのがヤスデです。

全然スピードが違うので、自信のない方でもすぐ分かると思います。



今回はいかがでしたか?

早速、ムカデとヤスデを探しに行きたくなりましたか?

どちらも湿気のある所の石や落ち葉の下に生息しているので、同じ場所にいることもあります。

もしかしたら近くの公園の石の下にもいるかも?


興味を持った方はぜひ探してみてください!

【5/9】意外と沢山!本州に生息するヘビ8種を紹介②

今日のテーマは前回に引き続き、ヘビです!


前回紹介しきれなかった本州に生息するヘビを4種類紹介していきます!


今回も写真は私が撮影したものを使用しているため、写真のない種類もいるので気になった方はぜひ調べて見てください!



【 毒を持たないヘビ】


・シロマダラ(写真1枚目)

大きさ:平均0.6m

体色:シマウマのような白と黒のシマシマ模様

(写真は白ではなく紫ですが、ヘビは個体差で結構、色が違ったりするので、あまり気にしないでください。)

エサ:小型の爬虫類


夜行性のため、なかなかお目にかかれない種類です。私も1回しか見たことありません。夕方に山道を歩いていると、意外と見つかるそうです。


この種類もなかなか変わっており、産まれて一番最初に食べたものしか生涯、食べなくなるそうです。



・タカチホヘビ(写真2枚目)

大きさ:平均0.5m

体色:褐色

エサ:ミミズ、甲虫類の幼虫


このヘビも夜行性のため、なかなかお目にかかれない種類です。また、半地中性ということも相まってなかなか見られません。



【 毒のあるヘビ】


・ニホンマムシ

大きさ:平均0.6m

体色:茶褐色

エサ:ネズミやトカゲ、カエルなど


背中に黒く縁取られた黒褐色の斑紋が並んでいます。


基本、大人しいのでこちら側から刺激を与えなければ、噛まれることはありません。


死亡率は0.1%前後だそうですが、夏に山や田んぼに入る予定がある方は気をつけてください!



・ヤマカガシ

大きさ:平均1m

体色:地域差があり、関東地方では体の側面に赤と黒の斑紋が交互に並ぶ。

エサ:主にカエルを食べる


本州で最も気をつけなければならないヘビです。毒性はマムシや沖縄に生息するハブよりも強力です。とても特徴的な模様なので、覚えておいてもそんはありません。


カエルを好んで食べるため、水辺出よく見かけます。


ヤマカガシの毒は生まれた時から持っている訳ではなく、ヒキガエルを食べることによって初めて体内で毒を生成できるようになるそうです。不思議ですよね!


ちなみに私が唯一、出会った事のない種類です。私の地元はとても田舎なのですが、この話を農家の人にするととても驚かれました。運がいいのか悪いのか…



以上が本州に生息するヘビです。みなさんは何種類知っていましたか?


嫌いな人が多いヘビですが、調べてみると面白いことだらけです!


実はヘビは日本でペットとしても人気なんです!

ヘビに興味のある方は飼育してみるのもありかも?


これを機に少しでもヘビに興味を持っていただけると嬉しいです。

【5/5】意外と沢山!本州に生息するヘビ8種を紹介①

今日のテーマはヘビです!


みなさんはヘビ 好きですか?私は大好きです!個人的には目がキレイでとてもカワイイと思います!


今回は本州に生息する8種類のヘビのうち、毒を持たない4種類を紹介します。


写真は私が撮ったものを使っているため、写真のない種類もいるので、気になった方はぜひ調べてみてください!



【 毒を持たないヘビ】


・シマヘビ(写真1枚目)

大きさ:平均1.5m

エサ:ネズミ、カエル、小鳥など


名前の通り、体に縦じまがあります。たまに、縦じまを持たない個体います。幼体の時は縦じまはあまり見られません。


結構、獰猛で捕まえようとするとよく噛みついてきます。捕まえたい時は気をつけましょう!



・アオダイショウ(写真2枚目)

大きさ:平均1.5m

体色:くすんだ緑色

エサ:カエルやトカゲも食べるが、ネズミや小鳥を好んで食べる


本州に生息するヘビの中では最も大きいです。


木登りが得意で、たまにネズミが住み着いている家の天井裏で見つかることもあるそうです。



・ジムグリ(写真3枚目)

大きさ:平均0.9m

体色:赤に近い茶色

エサ:小型の哺乳類


お腹には市松模様と呼ばれる独特な模様が見られます。


よく地面の中や石の下に潜ることからこのような名前がついたそうです。



・ヒバカリ

大きさ:平均0.5m

体色:褐色、お腹側はクリーム色

エサ:カエルやオタマジャクシ、小型の魚


よく水辺で見かけます。


名前の由来は噛まれると命はその「日ばかり」と言われていたため、そう呼ばれるそうです。でも実際は毒を持っていないので大丈夫です。


今回はこの4種類を紹介してきましたが、個人的にはヒバカリが1番好きですね!


次回は残りの毒を持たないヘビ2種と毒を持つ2種のヘビを紹介していきますので楽しみにしていてください!


【5/3】生き物の見方が変わる! クモの秘密

今日のテーマはクモです!


よく、窓際にひっつく糸で網状の巣を作るあいつですね!よく、クモの巣引っかかってにがい思い出のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?


窓際にひっつく糸で網状の巣を作ると言いましたが、実はクモ全てがそういうわけではないんです。

例えば…


・自分で獲物を追いかけて捕まえるタイプ

→ハシリグモ


・穴を掘ってその中に蓋をして隠れて、獲物が近くを通ったら巣穴に引きずりこんで捕まえるタイプ→(トタテグモ)


・糸を網状に張るのではなく、糸の先に粘着性の球をつけ、それを振り回して獲物を捕まえるタイプ→(ナゲナワグモ)


など色んなタイプがいます!


網状の巣を作るクモでも、巣に引っかかったらすぐに食べに来るやつもいれば、夜になるまで出でこないやつもいます。

また、夜になるたびに巣を張り替えるやつもいます。

クモって面白いですよね!



みなさんはクモの巣について疑問を持ったことはありませんか?


Q.他の虫とかは糸にくっつくのにどうしてクモ自身は自分の糸にくっつかないのか?


A.それは全ての糸がネバネバしているのではなく、一部の糸だけがくっつくようになっているからなんです。


もし嫌でなければ、実際に触ってみてどこがくっついて、どこがくっつかないか試してみましょう!法則性が見つかると思います。



まだまだクモにも面白いところがあるので、興味を持った方はぜひ調べてみてください!

(写真は順番にサツマノミダマシ、コガネグモ、カラスゴミグモです)