令和4年度開始のご挨拶                   2022年 4月


3つの桜


 49日より令和4年度が開始されました。
 3年ぶりにMoore講堂で入学式を執り行うことができ、幸先のよいスタートを切ることができました。日本語教室は1977  年に開校し、今年で創立45年目を迎えます。我が校には美しい学校旗があります。実は、この旗が出来たのは、まだ歴史は浅く、創立40周年記念の時にセントルイス日本商工会様からのご寄付によるものです。デザインは学校全体に募集をかけて、或る保護者の方とそのお嬢さんの共同案が採用されました。ご周知のように、旗と言うのは、その団体のシンボルであり、心の神髄を表すものでもあります。日本語教室の旗はセントルイスを代表するアーチに日が昇り、そこに3つの桜があります。この3の数は生徒、先生、保護者を表しています。桜の花言葉は純潔、華麗ですが、まさに言葉のとおり、清らかで、美しい心を持ってほしいという願いも込められています。

日本語教室では毎年3月に全校生徒による文集(いのち)を発行しています。令和3年度のテーマは【コロナウィルス禍で変化した日々の記憶と記録】でした。コロナ禍でつらいことは、日本の親族に会えない、マスク着用が煩わしいこと。オンライン授業については、賛否両論があるようです。また、コロナがもたらした良い事としては、リモートを使って日本の家族や友達と繋がることができた。ゲームを楽しんだり、ズームで習いことを始めたことや、家族で過ごす時間が持てたこと。今まで当たり前だと思っていたことが、本当は、そうではなかった事に気づいたこと等が書かれています。ひとりひとり、コロナに対する思いがにじみ出ています。まだ、コロナが終息したわけではありませんが、日本語教室は昨年8月より対面授業を再開して、今日に至っています。今後もコロナ感染予防を図りながら対面授業を続けて参ります。

 

本年度の学校方針は【育もう!学ぶ力と豊かな心 】です。コロナ禍において1年以上もオンライン授業が続き、生徒にとって、友達や先生に会える機会がありませんでした。それでも辛抱して、新しい年度まで歩み続けることができました。日本語教室は土曜日のみ開校しているので、現地校が休みの日に主要教科を勉強し、そして日本文化について学んで行くことになります。日本語教室で学習するということは週1度の習い事ではなく、現地校での勉学のかたわら、日本での授業の骨組みを学ぶという大きな挑戦でもあるわけです。大きな挑戦はたった一人の力では成し得ません。それを可能にするのは3つの桜が、ひとつに重なりあう時に生まれるものだと信じて止みません。また、日本語教室は勉強ばかりではなく、学校行事も沢山あり、何と言っても日本語で友達と会話をしたり、一緒に遊んだりできる楽しさに満ち溢れていることは言うまでもありません。学校が一丸となり、子供たちが学ぶ力を身に着け、豊かな心を育む場となるよう努めて参ります。

                                                  校長 マクレアー 典子