平成30年度 入学式・始業式のご挨拶                   2018年4月

    セントルイス日本語教室は4月7日に入学式を執り行い、年少園児、小学1年生、中学1年生の新入生を迎え、新しい年度がスタートしました。昨年は、創立40周年記念にあたり、セントルイス日本語教室の立ち上げから今日までの発展にご尽力を注いてくださった方々に深くお礼を申し上げると共に、未来への希望と期待を確かめ合う貴重な節目となりました。平成30年度は次のステージに歩み出す新しい第一歩でもあります。

   本年度は学校方針に【Try Try はじめよう やってみよう】を掲げました。Tryという言葉はすでに、日本語のトライとして使われており、ご存じのように「試す、やってみる、試みる。」ということであります。「何にでも、勇気をもって挑戦してみよう。」と言う意志が込められています。入学式の時に、生徒の皆さんにお話した事ですが、苦手なことを乗り越えた記憶は誰にでもあると思います。今年の学校方針の言葉を自分の子供の頃の思い出に重ね合わせて綴らせていただきます。

   私は、もともと、鉄棒は苦手で、なんとか前回りが出来ても、どうしても逆上がりができませんでした。友達は問題なく出来るのに、なぜ自分だけできないのか情けない思いで一杯でした。みんなが帰ってしまった後、校庭に残り、日が暮れるまで練習し、手のひらに出来た豆がつぶれて、大変痛かったことを今でもよく覚えています。何度も、何度も失敗して、泣きそうになりました。それでも或る日、突然、逆上がりができるようになりました。1回きりの、まぐれではなく、何回も、何回もできました。あの時の、うれしかったことは今でも忘れることができません。そのほか、自転車に乗れるようになったこと。算数の掛け算九九を暗記できたこと。水泳では、水に浮くことができたこと。習字に通うようになって字が上手になったこと。自分では絶対にできないと思ったことが、できるようになりました。周りの人たちが、このようなことを、ひとつ、ひとつ褒めてくれるかどうかは、わかりません。けれども、努力して、頑張り、成果が出た時は、幸せな気持ちで一杯になれます。

   この【トライ トライ】を行うには、1つ、魔法の言葉があるのです。それは、心の中で【自分は絶対にできる。I can do it. と成功の姿を思い描くことです。この言葉には即効力はないかもしれませんが、心に唱えると、必ず、出来るようになります。本年度は【Try Try  はじめよう やってみよう】の言葉を胸に刻んで、生徒の皆さんと先生方が一丸となって何事にも挑戦して行きたいと思います。

   日本語教室には、沢山の子供たちが日本語教育を通して、国際感覚と視野の育成、そして自主的な学習習慣を身につけるために、毎週土曜日、元気に学校へ通っています。日本語教室の運営には地域の方々、保護者の方々の支えがなければ出来ないことであり、皆様に平素の感謝の意をお伝えすると供に、今後とも引き続き、御支援をお願いする次第でございます。    

校長 マクレアー 典子