【051】ISEP 飯田哲也さん講演会

2012/08/15 8:15 に Hiroshi Nakayama が投稿   [ 2016/03/31 7:25 に更新しました ]
6月1日夜は、飯田哲也 環境エネルギー政策研究所長の 講演がありました。
主催は、相双地区中小企業同友会。* 
場所は、南相馬市原ノ町駅前 ホテル丸屋 コンベンションホール
  * 相双地区とは、福島県浜通り(海岸側)の北部・・・相馬、南相馬、飯舘、浪江、双葉、など

同友会定時総会の記念講演会という位置づけの講演でしたが、
内容は当然、再生可能エネルギーの地域産業化。

相双地区からたくさんの方が参加されました。
地元の企業家の皆さん、南相馬市の桜井市長、一般市民、
また、福島県のエネルギー課の方達もお見えになりました。

とても意義深い講演会でしたし、日程設定などの中継ぎをしてましたので、レポートさせていただきます。
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■ 広い会場を埋め尽くす100人を超える参加者                  ■冒頭に挨拶をされた桜井市長さん


桜井さんのメッセージは、
「以前から再生可能エネルギーは重要だと考えていたが、今は街の復興も含めてほんとに大きな課題になっている。
 この地域をこれからどうしてくいくのか、皆で考え 目指す方向を共有しながら前進していきたい。
 一緒にやりましょう! よろしくお願いします。」
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飯田哲也さんの講演概要

〇再生可能エネルギーの地域産業化は、地域の自立に繋がる。
 ・自ら雇用を産みだし、持続的で環境が保全できる雇用になる

 ・人とお金のつながりが見え、子どもたちにも誇れる雇用となる

〇これまでのように、地域外の企業が投資をし、利益を他へ
  持ち出してしまう、植民地型のエネルギーから脱却しましょう







〇例えば、秋田県で考えれば
 あきたこまちの収入は年間 約1千億円
 光熱費がほぼ同じの 約 1千億円
 ⇒自分たちでエネルギーを創りだせば、
   あきたこまちに匹敵する収入となる

 従来の植民地化がたの開発では、
 利益のほとんどは都市が持って行ってしまう。
 ⇒ 地域資本による地域金融をベースとして、
   地元に根付くエネルギーをつくろう
   千本風車をやれば、収入は約1千億円になる


地域エネルギーを進めるに際して気を付けたいのは

・補助金頼みは危うい
 ⇒自分たちできちんと事業を成立させる気構えが大切

・革新的技術に頼るのは危ない
 ⇒成立性と信頼性が危ういものはリスクが大きい

・公営事業、第3セクターも甘さが出やすい

・ファンドにいきなり依存するのはダメ
 ⇒まず、自分たちで基本的なお金を集めなさい

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地域エネルギーに必要なことは


1.取組みの全体見取り図
  -政策枠組みがしっかり描けていること
  -プロジェクトとしてカタチになっていること
  -スケジュールがきちんとしていること

2.核となる「人」と「場」がある
  -コーディネートする人材がいる、養成できる
  -地域エネルギー協議会が母体となりうる

3.ネットワークがしっかりある
  -国内外の他の地域との情報交換

いずれにしても、高い志と、しっかりした計画づくり、そして力を合せた組みが必要です。、

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講演会の締めくくりは、中小企業同友会の高橋美加子会長。 

「震災と原発事故によりいろんな影響があった。
 中小企業同友会メンバーは、生活者であり、雇用者であり、企業家で
 あるが、これからの暮らしをどうつくっていくか、産業をどうしていくか
 は、皆が一緒になって取り組まねばならない大きなテーマです。
 いっぽう、この地域はこれまで対話があまりなくても暮らしていけた。
 しかし、震災を経て1年三ヶ月が経ち、”脱受け身”・・・受け身ではなく、
 自らが考え行動することが求められている。
 エネルギーは私たちの身の回りにいっぱいある。それをどう活かせる
 かというのは私たちの課題。
 今日の場をきっかけに、一緒になって進めて行きたい。
 これからもよろしくお願いします。」

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講演会が終わったところで、再生可能エネルギー普及に取り組もうとして  

いる、箱崎さんからの提案がありました。

「これからの街づくりに向けては、再生可能エネルギーを市民の力で
 事業にしていくことが大切だと思っています。
 そう考える人はたくさんおられると思うが、バラバラにやっていては
 力に成りにくい。
 皆で力を合せて進めていけたら良いと考えてますので、メンバーを
 募って、協議会のようなものをつくっていきたい。
 ご協力いただける方を募集します。
 よろしくお願いします。」



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というようなことで。飯田さんの講演会は成功裡に終了しました。

これもきっかけの一つとして、市民発の再生可能エネルギー事業が進めていけたらよいと思います。

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