11月12日(土)に「南相馬・寺内第一仮設で、お餅をついて雑煮をつくろう会」を開催しました。 これまで志縁プロジェクトは、現地若い方々に移動カフェを実施していただく等への後方支援役でしたが、 南相馬市寺内第一仮設住宅には、南相馬市を構成する3区(小高区、原町区、鹿島区)の方々が入居されています。各区内、3区間の相互の親睦・コミュニケーションを図るために皆でお餅をついて雑煮をつくる会を開きました。 ◆ 基本コンセプト: 仮設住宅の方々が自主的に計画作り、実行をやっていただき、支援側は、レシピに基づいた食材、道具を提供するに留まります。計画、レシピ作り、餅つき、雑煮作りを仮設の方々の話し合いで推進していただき、この過程で 相互のコミュニケーション、理解、交流が進むことが期待されます。 レシピは各区ごとに作っていただき、臼、杵、鍋も3セット用意します。 ◆ 開催日時: 2011年11月12日(土) ◆ 開催場所:南相馬市 寺内第一仮設住宅 集会場前の広場 ◆ 協賛イベント: ライブ- DiceK(ダイスケ) ★ 主催: 東北コミュニティの未来・支援プロジェクト ★ 協力:・ やっぺ南相馬 (南相馬市;代表 内田雅人) ・ 和みサロン「眞こころ」; (寺内第一仮設運営責任者- 松野美紀子) ・ NPO法人 実践まちづくり (南相馬市;理事長- 箱崎亮三) ・ えびす屋(南相馬市鹿島区の和菓子店) ・ 木の花ファミリー(静岡県富士宮市)- 有機野菜の提供 ・ フロンティア南相馬(理事-池田征司) ・ お雑煮プロジェクト(代表 水野誠人(雑煮レシピ収集家)) ■■11月12日(土)当日は、8時から準備そして料理が始まり、9時40分ころから餅つきがスタートしました。 3臼で各2回、計6回の餅つき分の18升の餅米を、えびす屋さんで蒸していただいて、仮設に運びました。さっそく、小高区、原町区、鹿島区の各区ごとの臼で、まさに昔取った杵柄での熱のこもった餅つきが始まりました。 時間制約で、えびすや屋さんにお願いしていた、できたての餅12升分と併せて、計30升のお餅ができあがりました。 各区の鍋でそれぞれの地元の味のお雑煮が作られ、皆さん、久しぶりのできたて雑煮に舌鼓を打っておられました。また、あんこ、きなこも用意していろいろ味わいながら、十二分に堪能されていました。 天気にも恵まれ、お陰さまで仮設の皆さんには大好評でした。 “こんな楽しいイベントは初めてだ”、 ・・・・・
各区の雑煮は味付けが異なりましたが、すべておしいできあがりに仕上がっていました。 また、大阪から駆けつけていただいた、協賛イベント: ライブ - DiceK(ダイスケ)さんも歌唱力が素晴らしく、いっそう盛り上げていただきました。手を挙げて左右にふる歌の時には、多くの方々が一緒に手を左右に振っておられて、一体化してのステージになっていました。 DiceK(ダイスケ)さんには、“声にはびっくりした。みそらひばりはばっちりだった”との感想。 仮設の皆さんは大満足で、“またやってね!”とまで言われてしまいました。
今回は仮設の方々に餅つきと雑煮作りをやっていただく、という初めての試みのため、関係者はわくわく気分の中でも、準備には連携を密にして慎重に進めました。3つの臼の調達では、今は自宅で餅つき機を使う時代のため、NPO法人 実践まちづくりの皆さんが苦労して集め、しかも一つは石臼のため、運搬、温めもたいへんでした。木の花ファミリーからは、おいしい有機野菜を宅急便でたくさん送っていただき、「有機野菜のため、健康によいので皮をむかずに調理してください」のメッセージを調理担当の方々に伝えました。 また、えびす屋さんには、当日は、米沢に避難されている息子さんご一家のお孫さんに会いに出かける予定時間をずらしていただいての準備作業をやっていただきました。また、(和みサロン「眞こころ」; 寺内第一仮設運営責任者の)松野美紀子さんが3区の方々とチームプレイでレシピ作りから当日の進行まで、上手にとりまとめられました。 頃合いをみて始まったDiceK(ダイスケ)さんの歌は、皆さんから絶賛をいただきました。 ご協力いただいたスタッフの皆さん なお、本イベントは、福島民友新聞で写真入りの4段の大きな記事(2011.11.13朝刊)にしていただきました― 見出しは、「特性雑煮に舌鼓」「餅つき楽しむ」「南相馬・寺内の仮設集会所」 福島民友ネットでも記事として取り上げていただきました。 今後は、関係の方々とも相談しながら、仮設の方々の思い、課題、将来への提案などを伺って ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ |
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