Launcher_of_applications_in_KiCad_Ver2.01
■ Ver2.01登場
”Launcher_of_applications_in_KiCad”のVer2.01がリリースされました。
Windows PCでのエンコーディング環境の違いによる混乱を防ぐため、”Auto Router"での日本語のパス名やファイル名の使用を禁止しました。
■ KiCadの周辺アプリの状況
"KiCad"はOSS(Open Source Software)のプリント基板デザインのCADであり、無償でありながら自動配線含めたプリント基板の設計環境を構築しています。ただ、自動配線の機能は外部のアプリケーションを起動する必要があり、今後も自らの内包する機能だけではない外部のアプリケーションも含めた構成になっていくと考えられます。
現に「KiCad Ver.5」(2018年9月リリース予定)では、Ver.4では便利であった”Freeroute.jar”との組み合わせでの「外部ルーターFreerouterとのデータ交換」ボタンによる「Freerouterのエクスポートとインポート:」ダイアログが廃止され、「ファイル(F)」タブによるエクスポートとインポートの方式になります。そのため、”Pcbnew”からの”Freeroute.jar”の直接の起動ができなくなります。
つまり、Ver.4での「Freerouterのエクスポートとインポート」ダイアログ内の「Specctra形式で出力しFreerouterを起動」ボタンが廃止されているため、「FreeRouting.exe」の起動でのファイル・ダイアログの煩わしい展開操作を行わなくてはなりません。
■ KiCadと関連アプリケーションの起動ツール
”Launcher_of_applications_in_KiCad”はKiCadを含む関連アプリケーションの起動ツールです。このツールによって弊社の配線ラベルチェッカー”Label_Checker_of_Eeschema”も含め、自動配線のアプリケーション”FreeRouting.exe”を「DSNファイル」のドラッグ&ドロップ操作で利用できる環境を構築できるようになっています。
今回のVer.1では、KiCadと配線ラベルチェッカー”Label_Checker_of_Eeschema”、及び自動配線の”FreeRouting.exe”の3つの起動用ですが、KiCadの今後のバージョン・アップに合わせてさらに発展させていきます。
■ 特徴
1. ボタンをマウスでクリックして各アプリケーションを起動できる。
2. 各ボタンで実行するアプリケーションの実行ファイルは”Set-up”ボタンによるドロップダウン・リストのインデックスで設定でき
る。
3. 自動配線の”Auto Router”ではSpecctra社のDSNファイルをドラッグ&ドロップで起動できるため、 本来の”FreeRouting.exe”での
ファイル・ダイアログでの煩わしいアクセスを必要としない。
■ 動作環境
OS: Windows7、Windows8、8.1、Windows10
■ ダウンロード
以下のリンク先をクリックしてダウンロードしてください。
リンク先では右図に示す赤いダウンロード・ボタンをクリックしてください。
”KiCad Footprints Converter” (無償)
https://sites.google.com/a/lyde-global.com/kicad-foottprints-converter/
”Launcher_of_applications_in_KiCad_Ver2_01” (無償)
https://mega.nz/file/1RAhlapb#v28fEAXaoA1K11ghd4HqLIA8QhGuU_DYQZnGUZftPxM
”FreeRouting.exe” (無償)
https://mega.nz/#!lNIwzAKJ!FmDNoEaIpleKEPG021al9vseg3ap9e-7hmfSpl_M0Ss
”Label_Checker_of_Eescmea” (シェアウェア)
https://sites.google.com/a/lyde-global.com/label-checker-of-eeschema/
■ マニュアル(使用説明書)
上記のダウンロード後は以下のリンク先からダウンロードした使用説明書に従ってセットアップしてください。
https://mega.nz/file/MUZxHC5D#v8L4F1Xg6wSTCGSv_P9Q1isfIvH3PQ6iNUXt7Hhzz8Y
■ 操作概要
”Launcher_of_applications_in_KiCad”は下図に示すように、”KiCad”、”Label Checker”、”Auto Router”の3つの実行ボタンと、それらの実行ファイルをセットアップする”Set-up”ボタン(ドロップダウン・リスト展開)で構成されます。
<記: 村岡如竹>
”KiCad”と”Label Checker”の実行ボタンは、マウスのクリックによって起動しますが、”Auto Router”は右図に示すようにDSNファイルをマウスのドラッグ&ドロップ操作で起動できるようになっています。
そのため、自動配線用実行ファイルの
”FreeRouting.exe”を単独で実行した場合のファイル・ダイアログ展開の煩わしさはありません。
詳しくは上記マニュアルからダウンロードした使用説明書をご参照ください。