”Label_Checker_of_Eeschema” Ver.2.0をリリース開始
回路図エディタEeschemaの配線ラベルのチェック
KiCadの回路図エディタEeschemaの配線ラベルチェック用ソフトウェアです。EeschemaはKICADの回路図用エディタで大規模な回路図を描けるなど高機能ですが、メンテナンス上の重要事項としての配線ラベルの配置に関しては、同一配線上に置かれた異なるラベル名の重複エラーをチェックできないという重大な問題があります。これは、異なるラベル名のラインやグローバル・ラインをミスして接続した場合と同様です。
2018年9月にKiCadのVer.5.0 GA(確定版)がリリース予定ですが、このバージョンでもこの問題は取り残されたままです。ラベルのエラーを検出できないまま、基板CADのPcbnewに作業を移行したら間違った基板を作成してしまうことになります。
このLabel_Checker_of_Eeschemaは、Eeschemaの出力した回路図ファイルとネットリストファイルを基に一般配線やバス線のラベルをチェックし、重複エラーやバス・メンバーの範囲の整合性の結果を出力します。
■マニュアル
下のURLより、「ダウンロード」ボタンをクリック※してください。
Ver.2.0
https://mega.nz/#!4FQ0HbYA!FwZGTLIY4YqBTq4I33qTsu_oXfrixweKb8YUEiax4U0
Ver.1.0
https://mega.nz/file/0NpgSJSZ#HpyjkrqRXNnwLS5xQ3Ou0vhAY2WfonJIjbb_cKd5WDE
■フリー版用セットアップ
フリー版はチェックの実行制限回数が10回です。
下のURLより、「ダウンロード」ボタンをクリック※してください。
Ver.2.0
https://mega.nz/#!FYJziQTK!aC2oxJZnPcJ47RoU90Je1yn4CObm3HiOqzOxkfAhSbA
Ver.1.0
https://mega.nz/#!YIxxgYCY!PmB4O2x2146IG0lijrX2TeCCTza8LiZ0HhNurvf6eLU
※マニュアルやフリー版のセットアップのダウンロードは下図に示すように ダウンロードボタンをクリックしてください。
尚、(株)ベクターからもフリー版をダウンロードできます。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se515717.html
■有償版への移行
有償版は、有償版のライセンス・キー”license_Paid.dat”を(株)ベクターから購入してください。価格は、¥2,037(手数料、消費税込み)です。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se515717.html
購入されたライセンス・キー”license_Paid.dat”をその展開したフリー版のセットアップ用のフォルダーに取り込み、再度、”SetUp.exe”をダブルクリックして実行してください。フリー版を使用回数無制限の有償版に移行できます。
尚、既にVer.1.0のライセンス・キー”license_Paid.dat”をご購入済みのユーザーは、再購入の必要はありません。そのライセンス・キー”license_Paid.dat”を、新しくダウンロードして展開したフリー版のセットアップフォルダー”SetUp_Label_Checker_for_Ver2”に取り込んで、再度”SetUp.exe”を実行してください。
■特徴
シート内ローカルバス・ラベル、グローバルバス・ラベル、階層バス・ラベルに対応します。ネットリストは”KiCad”のVer.5、Ver.4、及びVer.3のレガシー版、アドバンスト版の両方に対応します。
回路図ファイル(階層化含む)とネットリスト・ファイルをそれぞれのテキ ストボックスにドラッグして“Start”ボタンをクリックするだけで照合を開始し、結果を“Content”ボックスに表示します。
“Content”ボックスに表示された内容は、回路図ファイルのあるディレクトリに “Report_File_Label_Checker.txt”という名称のファイルが作られますので一括して参照することができます。
■使用上の注意
セットアップできるOSは Windows7、Windows8/8.1、Windows10です。セットアップ時に各OSやユーザーによるセキュリティの設定の違いにより、色々と確認画面が出てきますので、その都度対応してください。
フリー版では、使用制限回数が10回に限られ、それ以上は有償版を購入して頂くことによりご利用できます。
ご所有の同じPCに複数回、フリー版をダウンロードしても、前の使用制限回数が有効ですので残りの回数のみご利用できます。
フリー版では、LANコントローラデバイスのMACアドレスで管理していますので、同じセットアップフォルダーを他のパーソナルコンピュータにコピーしてセットアップすることはできません。他のパーソナルコンピュータには再度フリー版のセットアップ・ソフトをダウンロードしてセットアップしてください。
有償版でも、LANコントローラ・デバイスの入れ替え含め、他のパーソナルコンピュータへの乗換えができません。ただし、LANコントローラ・デバイスを複数搭載した、例えば有線と無線LANの切替においては同一PCであれば、問題なく使用できます。
Eeschemaのワイヤ-バス・エントリーには対応していますが、バス-バス・エントリーには対応していません。
<記: 村岡如竹>
■関連URL
https://sites.google.com/a/lyde-global.com/wiring-label
■お問い合わせ
e-mail: info@lyde-global.com