ごあいさつ

この度、日本社会福祉学会九州地域部会第59回研究大会が、沖縄国際大学を会場として開催されることとなりました。

本大会の開催に先だち、日本社会福祉学会員の皆様をはじめ社会福祉祉関係者の皆様、また広く社会福祉実践に関心を持たれる皆様に対し、大会の実行委員会を代表し一言ご挨拶申し上げます。

戦後の日本では、社会福祉関連法のもとに社会福祉施策の整備が図られ、国民の最低生活は一定の水準やスタイルが確保されてきました。しかし反面、社会福祉の実践・教育・研究等の各分野に携わる者にとっての課題はより複雑化し多様化しているというのが現状です。特に近年、国内外の政治情勢や経済状況が不安定さを増す中、人口減少、少子高齢化、財政不安、福祉ニーズの多様化、福祉を支える人材不足などの社会的状況は、新たな社会不安とも言うべき状況を呈しています。

このような状況を踏まえ、特に今大会においては、沖縄の歴史的・社会的状況や福祉問題についての考察を通して、特に地方における福祉課題の構造や特徴、あるいはその方向性等にについて考えることを目的としております。

ご承知のように沖縄県は、地理的・歴史的背景、言語や文化、政治的状況や産業構造、その他の固有な社会的要素を背景に、全国的にも高い出生率や離婚率、貧困率、失業率、保護率、あるいは低い県民所得や進学率、さらに広い範囲に点在する島嶼県としての生活環境は、福祉問題をさらに特異化と複雑化をさせる要因となっています。

このような沖縄の種々の社会状況は、福祉施策や実践現場のあり方にも大きく影響し、多様な課題となっています。本学会において、沖縄における福祉問題についての考察を通して、地方のかかえる福祉課題の構造や特徴を少しでも明らかにし、今後の取り組みの一助となりたいと考えております。

本第59回研究大会に多くの学会員や関係者の方々のご参加をいただき、多くの研究成果の発表がなされ交流の場となると同時に、あらためて地方の福祉問題の現状や方向性を考える機会となり、ひいては生活困難にある方々の課題解決につながることを実行委員一同期待しております。

多くの関係者のご参加を心からお待ちし歓迎いたします。

                                                                                                             平成30年1月

                                                                                                             日本社会福祉学会九州地域部会第59回研究大会

                                                                                                             実行委員会一同   (代表  保良昌徳)