ご挨拶

平成26年8月

各 位

学校法人文理開成学園

理事長 鈴木 淳

新たな歴史の2年目が始まっています

今年4月、私たち文理開成学園にとって新たな歴史の2年目が幕を開けました。大変厳しい最初の1年を無事に乗り切ることができたのは、保護者や地域の皆様の温かいご理解とご支援があったからこそ。まず、改めて御礼申し上げます。

3月には学園史上初の東大合格者誕生(鴨川中学卒業)という大変嬉しいニュースもございましたが、今年度はいよいよ「教育の真価」が更に問われるものと教職員一同、一段と心を引き締めております。入学式では45名の新1年生を迎え、鴨川市の長谷川市長と医療法人鉄蕉会(亀田総合病院)の亀田理事長から其々お祝いのメッセージを頂戴しました。生徒総数は他学年での転入生を合わせて約110名となり、昨年度よりも増えております。教員数も昨年度よりも4名増員となり、課題となっておりました養護教諭や情報担当教諭の確保も解消され、陣容としてもベテラン教諭と若い教諭とのベストミックスを実現しました。また財務状況も徹底したオペレーションの見直しと効率化により好転しており、更に8月1日には東京地方裁判所から民事再生手続終結の決定も受けることができました。民事再生計画の遂行には、債権者ならびに関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしましたが、皆様の温かいご支援とご理解により同裁判所から終結を認めて頂くに至りました。これで、当学園はいよいよ名実ともに未来に向かって全力で歩き始めることができます。改めて、学園を支えてくださった皆様に心から感謝申し上げます。

学園は昨年度、新しい歴史を始めるに当たり「自ら考え、自ら行動し、自らの人生を切り拓く人間の育成」を教育目標に掲げました。激動するこれからの社会に活躍する人間にはそれが必要なことだと考えるからです。だから校則も制服もやめました。ただ、当たり前のことですが、高校生が「自ら考え」ることや「自ら行動」することが常に社会常識として正しいわけではありませんし、社会的な規範は守るべきです。基本は、生徒を立派な人間として育成することです。学園としてはその基本を大切に、これからも保護者や地域の皆様と一緒に力を合わせ、厳しく温かく生徒を見守り、その可能性を広げて参りたいと思います。

とは言え、新しい学園はまだスタートしたばかりです。どうか引き続きよろしくご支援のほどお願い申し上げます。

以上