オープンソースDTP Scribusの日本語化

Scribus (http://www.scribus.net) というオープンソースのDTPソフトウェアがある。Qtをフレームワークに使い、Linux/Windows/Mac OSに対応している。ユニコードアプリケーションではあるが、以前は日本語を入力するだけで落ちてしまう不安定な動作で、日本語では使いものにならなかった。2012年にバージョン1.4がリリースされ、日本語環境でも安定して使えるものに進化したが、以下の理由で実際に使っている人は少ないはず。
  • 日本語の禁則処理、文字詰めができない。→パッチ
  • 日本語入力を行うと、確定するまで表示されず完全なブラインド タイピングになってしまう。→パッチ
  • 印刷出力のPDFの文字がアウトラインになってしまい、検索できない。→パッチ
  • その他の些細な問題→パッチ
他にもPDF書き出しの出力が検索できない(出力時に文字がアウトライン化されてしまう)という問題もあるが、解像度の高い印刷では大きな問題にならないので、これらを解決すればかなり実用的になるはず。

幸いオープンソースなので、自分で問題を修正してビルドできる(Linux/Mac OS X/Windows版でバージョン1.4.xをビルド)。縦書き(右綴じ)は変更が大変なので(自分では使わないこともあり)行わない。

日本語が入力されない場合、この変更によって欧文処理が変化することはないので、既存の(欧文のみの)Scribus文書は影響を受けない。
Scribusで注意すべきこととして、現在のフォントが日本語フォントでないと日本語を入力できない。これはScribusのポリシーのようである。最初に起動した時に文書を作成せず、デフォルトの言語・フォントを日本語に設定しておくと、それ以降の新規文書のデフォルトが設定される。

中本@ボーンデジタル