複数のマンガ原稿を同一サイズの画像にする方法

 マンガの原稿を電子書籍化するときに気になるのが、原稿の画像サイズの問題です。
 当サイトで紹介している、FixedEpub3JSやロマンサー、BCCKSといったネット上のサービスの場合、大きな画像やサイズに多少のバラツキのある画像データを使用しても、自動的にサイズを調整して、問題のないEPUBを作成してくれるようです。
 しかし、せっかく自分の作品を電子書籍として販売するのですから、自分がベストと思う品質にしたいものです。
 ここでは、複数枚の画像を一括して、余白の削除やサイズの変更が行える「Ralpha Image Resizer」というWindows用のソフトの使用法をご紹介します。

画像のトリミングとサイズ合わせの悩ましい点


 余白の削除(トリミング)とサイズの縮小(リサイズ)はどのような手順でやるべきでしょうか?
 仮にリサイズしてからトリミングすると、余白を切り取った分だけ画像サイズが小さくなってしまいます。
 逆にトリミングしてからリサイズすると、望んでいた縦横比にするのが難しいです。
 確実に望んでいた縦横比とサイズを実現するためには、以下のように3回に分けて行います。

1. 上下の余白をトリミングする
2. 縦横比を保ったまま、縦サイズを指定して、リサイズする
3. 縦横比が1.4141対1になるように、横サイズをトリミングする。


 今回用意したデータは、A5サイズを前提に作成したものですが、作図ソフトから書き出した際に余白が自動的に追加されサイズは横幅2250×縦3159pxとなっています。この縦横比は1.404対1です。これをA5判*1と同じ縦横比1.4141対1にして、同時に縦の長さをAmazon Kindleなどで推奨の1600pxにリサイズしていきます。

*1 A判(A全〜A6)もB判(B全〜B6)も縦横比はすべて1.4141対1です。


複数の画像を一括処理できる「Ralpha Image resizer」


 マンガ原稿の電子書籍化をする際は、少なくても8ページ、多いときは数十ページ以上の画像を処理します。これらを一枚づつトリミングとリサイズを行って行くには手間もかかりますし、ミスが起きるリスクも増えます。そこで複数の画像を扱えるソフトウェアやサービスが存在しますが、その中でもお薦めなのがWindows用の「Ralpha Image resizer」です。比較的シンプルで覚えやすい操作法で複数の画像を一気に処理できます。


「Ralpha Image resizer」のダウンロードとインストール


 以下のページから「Ralpha Image resizer」をダウンロードします。ZIPファイルを展開して、好きな場所におきます。
1.
 「Ralpha」という実行ファイルを起動します。



2. 
Ralpha Image resizerの起動後の画面です。



画像ファイルの読み込みと上下のトリミング



3. 
「ファイル」メニューの「ファイルをリストに追加」で、対象となる画像ファイルをすべて選択し、「開く」ボタンを押します。


4. 
すべての画像ファイルが読み込まれました。
右側の機能リストから①「トリミング」をチェックします。「トリミング」以外のチェックはすべて外します。②「トリミング」の右横の歯車アイコンを押します。


5-1.
トリミングのプレビュー画面が表示します。トリミングする範囲をマウスをドラッグして矩形を描くことで選択できます。グレーの選択用の矩形はマウスで大きさを微調整できます。


5-2.
マウスでトリミング範囲の左上隅の位置を動かして、上端の余白はすべて切り離し、左端の余白はすべて残すようにします。同様に右した隅を動かして、右端の余白はすべて残し、下端の余白はすべて切り離します。



設定が終わったら、「トリミング」ウィンドウの「OK」ボタンを押して閉じます。



6.
メインウィンドウに戻ったら、実行ボタン(緑色の曲がった矢印)を押して、すべての画像ファイルにトリミングを実行します。


7.
トリミングが終了すると、元の画像が置いてあったフォルダに「resize」という新しいフォルダができています。


8.
resizeフォルダの中を見ると同じファイル名でトリミングしたファイルが並んでいます。画像の高さが3159pxから3123pxに変わっていることに注意してください。



9.
トリミングした画像をダブルクリックで表示して確認しましょう。たしかに上下の余白はカットされ、左右の余白が残っています。




縦サイズを目標の大きさに縮小する


10.
画像の上下のトリミングが終わった状態から、ツールバーの×マークのボタンを押して、画像ファイルのリストをクリアします。


11.
「ファイル」メニューの「ファイルをリストに追加」で、画像を読み込みます。先ほどのフォルダの中に、先ほどの「resize」サブフォルダ見えるので、開きます。



12.
resizeフォルダの中のトリミングされた画像をすべて選択して、「開く」ボタンで読み込みます。


13. 
メインウィンドウに上下の余白をトリミングされた画像が並びました。


14.
右側の機能一覧で、①「トリミング」のチェックを外します。②「リサイズ」にチェックを入れます。③ツールバーの「大きさ」の選択リストで「高さ」を選びます。④ツールバーの「高さ」の欄に「1600」と入れます。⑤実行ボタンを押します。



15.
先ほどのresizeフォルダの中に、さらに「resize」という名前のサブフォルダが作られ、その中に高さを1600pxに縮小された画画像が保存されています。縮小された画像の横幅は縦横比を保つように縮小されています。そのため、今回の目的である1131pxではなく、1153pxになっています。また、左右の余白もまだついたままです。


左右の余白のトリミング



16.
再びRalphaのメインウィンドウに戻り、クリアボタンで画像をいったんクリアし、「ファイル」メニューの「ファイルをリストに追加」で、高さ1600pxに縮小した画像を読み込みます。右側の機能一覧から①「リサイズ」のチェックを外し、②「トリミング」にチェックを入れ、③歯車ボタンを押します。



17-1.
トリミングのプレビューウィンドウが開きます。初期状態ではトリミング範囲を指定する矩形が左右端は空白が残り、上端は切り取り不要なのにトリミング対象になってしまっています。



17-2.
右端のトリミングウィンドウを見ると上から4行目にトリミングの範囲の大きさが指定されています。「0, 23, 0, 13」とあるのは、
左端:0px
上端:23px
右端:0px
右端:13px
を切り取るという意味です。これを書き換えれば適切なトリミング範囲を指定できます。




18-1.
現在の画像サイズは横幅1153×1600pxで、目指すサイズは1131×1600pxです。
(1153 - 1131) ÷ 2 = 11
で左右11pxずつ余白を削除すれば、目指すサイズになるはずです。
トリミングウィンドウに「11, 0, 11, 0」と指定してみましょう。



18-2.
実際に指定してみると、右端の余白が1pxほど残ってしまいます。



19-1.
そこで、右端を1px多く、左端を1px少なく指定します。
トリミングウィンドウに「10, 0, 12, 0」と指定します。


19-2.
トリミングのプレビューウィンドウで、左右の余白が均等に削除されることが確認できます。今回は上下は変わりません。
トリミングウィンドウの「OK」ボタンを押します。



20.
メインウィンドウの実行ボタンを押します。



21.
先ほど画像を読み込んだフォルダの下にさらにまた「resize」フォルダが作成され、その中に左右をトリミングした画像が保存されています。目標としていた1131×1600pxのサイズになりました。


22.
画像を開いて、上下左右の余白が削除されていることを確認します。



Ralpha Image Converterによる、複数画像の一括トリミングと一括縮小の手順は以上です。