電子書籍を自分で売るには

 紙の同人誌を作って売ったことのある人も、文章を書いたりや絵を描いた経験はあるけど自分の本を作ったことはない人も、電子書籍なら、紙の本をよりずっと気軽に本を作って販売を始められます。
 まず、電子書籍で本を作って売る際のメリットから見ていきましょう。

コスト面のメリット

・初期コストゼロで始められる
 既刊本の原稿があるなら、電子書籍化は無料でできます。多くの電子書籍ストアでは、登録して販売開始するのも無料です。紙の同人誌では既刊本を売り切ったあと、再版のために増刷りするかどうかは難しい決断です。増刷りにはお金がかかるし、売れ残れば赤字です。既刊の在庫が増えると部屋も狭くなります。電子書籍なら、印刷代もかからず場所もとりません。
・販売機会が増える即売会はスペースも時間も限りがありますが、電子書籍なら何冊でも同時に販売できます。さらに電子書籍は販売点数を増やすほど、作品がお客さんの目にとまる可能性が増え、一冊買われれば、関連本として他の本も売れるという傾向があります。在庫切れの既刊が欲しい人、即売会にこられない地方の人にも販売できます。

制作面の自由

 電子書籍は紙の本に比べると、制約が少なくて、ちょっとしたオマケを付けたり遊びを加えられます。それが読者にとって価値となり、紙版を買った人にも電子版を買って貰らえる可能性が広がります。
・ページ数が自由
 紙の本と違い、ページ数は8や16の倍数である必要はありません。好きなだけページ数を増やしたり減らしたりできます。おまけのイラストを付けたりでータシートを附録に付けたりできます。
・カラーの使用が自由
 紙のカラー印刷にはお金がかかります。しかし、電子書籍ではいくらカラーを使ってもコストはかかりません(制作時の手間はかかりますが)。紙では勇気のいるオールカラー本も気軽に販売できます。
・改訂が自由
 紙の本はいったん印刷すると、修正は再販するまでできません。電子書籍は販売開始後でも修正や追加が気軽にできます。BOOK☆WALKERでは、すでに購入した読者が所有する本も、自動で更新されます。

電子書籍を作って販売する手順


① 原稿を電子書籍=EPUBファイルにする

 自分の本を電子書籍ストアで販売するためには、原稿をEPUBという形式のファイルにする必要があります。マンガの画像原稿や、小説やエッセイの文章原稿があるなら、無料の変換サービスなどを使ってEPUB形式にできます。

② 作ったEPUBを電子書籍ストアで販売

 EPUBが出来上がったら、個人出版に対応している電子書籍ストアで出版用アカウントを作成し、EPUBをアップロードします。書名やあらすじ、販売価格を設定して販売申請します。審査を通過すると販売が開始されます。審査には数時間から数日かかります。

③ 報酬が振り込まれる

 電子書籍ストアで自分の本が売れると、決められた期間後に報酬が振り込まれます。

どのくらいの収入になる?

 電子書籍の売上からの収入は、販売冊数×販売価格×ロイヤリティ料率で決まります。ロイヤリティ料率は電子書籍ストアごとに異なります。例えば500円の本が20冊売れてロイヤリティ料率が50%なら、200円×10冊×50%=5000円が収入です。個人の場合はここから源泉徴収されたり、銀行の振り込み手数料が引かれる場合もあります。
 代表的な電子書籍ストアのロイヤリティ料率は表1を参照してください。

表1 代表的電子書籍ストアの料率
 電子書籍ストア名  料率
 BOOK☆WALKER ※1  50%
 楽天Kobo Writing Life ※2  70%
 楽天Kobo Writing Life ※3  45%
 iBooks ※4  70%
 Amazon Kindle ※5  35%
※1 本体価格92円〜1万円の範囲で可能。
※2 本体価格299円〜10万円の範囲で可能。
※3 本体価格80円〜298円の場合。
※4 出版にはMacが必要。販売価格はAppleが設定する設定価格帯から選択する。
※5 本体価格99円〜2万円の範囲で可能。0円販売は不可。

※注意※ロイヤリティ情報は各ストアで最新情報をご確認ください。

   いまさら聞けない電子書籍の基本のキ

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