次世代型文化施設
フォーラム

ミュージアム(博物館・美術館)、アーカイブ(文書館だけでなく公的に記録を保管する施設)、ライブラリー(図書館)、そして大学、劇場やホールを含めた文化産業界の連携を図る活動としてMALUI、MULTIという語があります。MLA連携と呼ばれたものの発展形です。

私達の社会をもっと彩り豊かなものにするために、文化を共に担う機関としての連携を進めていく必要があるでしょう。その一方、それぞれの良さを生かした「複合」や「融合」という試みはまだまだ模索の中です。

次世代型文化施設フォーラムは、図書館や文書館、博物館としった文化資源機関に関わる有志4名で活動をはじめ、2021年から「越境シンポジウム」を開催しています。

このシンポジウムを経て、「博物館・図書館等を基盤として地域文化資源の保全と活用をうながす政策提言」をまとめました。 

博物館・図書館等を基盤とした
地域文化資源の保全と活用をうながす政策提言
―文化資源の「地域包括シェア」による地域づくり

(ver.2 2023年8月24日)

 提言最新版については、こちらからご覧下さい。
2023年11月15日に刊行されたライブラリー・リソース・ガイド(LRG)45号に掲載したものになります。
提言の解説や反響についてもLRG45号をご参照ください。

なお、提言へのご意見も引き続き募集しています! → こちらからどうぞ!

博物館・図書館等を基盤とした地域文化資源の保全と活用をうながす政策提言―文化資源の「地域包括シェア」による地域づくり―_ver2_2023年8月24日.pdf

第12回 越境シンポジウム
文化施設で「文化的コモンズ」はどう成立するか
-政策・統治・経営をめぐって-

日時:2024年5月16日(木)20:00~22:00

参加:Zoomを利用したオンラインフォーラムです。登録はこちらから。Facebookのイベントページはこちら

登壇:
<指定コメンテーター>

青木加苗(和歌山県立近代美術館学芸員)

新出(富谷市図書館等複合施設開館準備室長)

立石訓人(調布市せんがわ劇場制作係長)

鬼木和浩(横浜市にぎわいスポーツ文化局文化振興課長)

<『文化的コモンズ』著者>

佐々木秀彦(アーツカウンシル東京企画部企画課長)

<モデレーター>

福島幸宏(慶應義塾大学文学部准教授)

ミュージアム、アーカイブ、ライブラリー、そして大学、劇場やホールを含めた文化産業界の連携を図る活動としてMALUI、MULTIという語があります。MLA連携と呼ばれたものの発展形です。

私達の社会をもっと彩り豊かなものにするために、文化を共に担う機関としての連携を進めていく必要があるでしょう。その一方、それぞれの良さを生かした「複合」や「融合」という試みはまだまだ模索の中です。

次世代型文化施設フォーラムは、図書館や文書館、博物館といった文化資源機関に関わる有志4名で活動をはじめ、2021年から11回に渡り「越境シンポジウム」を開催しています。

成熟期にあるこれからの日本では、博物館や図書館、劇場・ホール、公民館といった文化施設、社会教育施設はもとより、福祉施設、教育施設などの文化的な営みや文化資源の集積が、地域づくりの重要な役割を果たします。文化活動が地域に新たな価値をもたらし、住民の自治を育み、地域づくりの基盤をなすことが期待されています。

その流れにあって、近年、文化施設の総体を「文化的コモンズ」と捉え、議論をする機運が生まれ、この概念が分野の境界を越えて人びとを結びつけ、地域の活動に新たな価値をもたらしています。

今回の越境シンポジウムでは、2024年3月に刊行された、佐々木秀彦. (2024). 文化的コモンズ:文化施設がつくる交響圏. みすず書房. をもとに、博物館、図書館、公民館、劇場・ホール、文化行政の各分野の関係者が読み解き、著者を交えて論じ合い、文化施設を拠点に形成される「文化的コモンズ」の可能性について意見を交わす知のアリーナをめざします。

越境シンポジウムこれまでの活動