(社)サイバーディフェンスイノベーション機構(cydef.net)
***【 定例研究会 第69回会合】****************
日時:2025年9月20日(土曜日) 13時~14時
題目:「平文の無い世界を作るーIOWN時代における自由で活発なデータ連携の実現 」
講師:石倉禅
概要:欧州で Gaia-X や Catena-X などのデータスペース構想が進み、企業組織はデータ主権を保持したまま越境連携するために対応を迫られる可能性があります。これに伴って、情報漏えいのリスクや利用状況の不透明さが課題となることが予想されます。本公演では、データ主権を保ち、データが生成されてから破棄されるまで一貫して暗号化したまま取り扱う IOWN PETs(Privacy Enhancing Technologies)を構成する要素技術を紹介しつつ、防衛領域におけるサプライチェーンの透明性確保や大学病院間の医療データ連携など具体例で実装イメージを共有し、サイバーセキュリティのフレームワークと対比しながら解説します。
ミーテイングリンク: https://hosei.webex.com/hosei/j.php?MTID=mc7f968d20bf07c12307c8733fa669615
ミーティング番号: 2654 865 2255
パスワード: CEphWPfm643
****【 定例研究会 第70回会合】**************
日時:2025年10月調整中
題目:Hybrid CoE 研修参加報告「The Contribution of Cyber in Hybrid Conflict」
講師:藤井章博(当機構研究部長、理事長)
会員限定、非公開の予定
日時:2025年8月
題目:『欧州研修』報告会、内部での報告会のみ
講師:KT, MY
***【 定例研究会 第68回会合】****************
日時:2025年7月17日(木)13時~
題目:『FIMIの課題:変容する欧米諸国の認識と日本の対応』
講師:桒原響子((公)日本国際問題研究所)
概要:外国による情報操作と干渉(Foreign Information Manipulation and Interference: FIMI)をめぐり、西側諸国の捉え方は大きく変容しています。第二次トランプ政権の発足直後、同政権は、米国がこれまで主導してきたFIMIおよび偽情報対策が「検閲」にあたると主張し、関連する取り組みの多くを廃止しました。これに対し、米国の同盟国であり今年のG7議長国であるカナダは、中露によるFIMIをはじめ越境弾圧(Transnational Repression Campaigns:TNRC)に強い懸念を抱き、対策を強化してきました。EU諸国も同様にFIMI対策に力を入れており、トランプ政権の最新の動きは、こうした国々の今後のFIMI対策や国際連携に大きな影響を及ぼすと見られています。一方、日本においても近年、政府をはじめ民間セクターや市民社会団体による偽情報やFIMI対策の取り組みが広がっていますが、海外での認識の変化は日本にとっても無視できない示唆を含んでいます。本講演では、FIMIをめぐる技術的・社会的・制度的な認識や対策のあり方に関する解釈が、欧米諸国を中心にどのように変容しているのかを概観します。その上で、日本の対策の方向性について理解を深める機会とすることを目指します。
録画のリンク: https://hosei.webex.com/hosei/ldr.php?RCID=d726244793a5383190d0d78554d7b5be
パスワード: 2NeBuVY9
***【 定例研究会 第67回会合】****************
日時:2025年6月20日(金曜日)13:00、オンライン
題目:新しい形の「戦い」=デジタル影響工作 〜概論から国内事例まで〜
講師:斎藤孝道(明治大学)
概要:地政学リスクが高まり、自由主義と専制主義の衝突が激化する中、サイバー攻撃など「閾値以下の戦い」の重要性が一層増しています。その中でも、グレーゾーン戦の一つであるデジタル影響工作は、従来のサイバー攻撃と融合し、そのリスクが日本国内でも深刻化しています。さらに、国家支援型アクターが用いる手法が民間ドメインへ拡大し、国内企業においてレピュテーション操作や株価操作に悪用される事例が顕在化しています。本講演では、具体的な事例を通じて、デジタル影響工作の理解を深める機会を提供します。
講演アーカイブは非公開
***【 定例研究会 第66回会合】****************
日時:2025年5月24日(土曜日)18:00 ~
演題:「情報理論的に安全な暗号技術とその応用 」
講師:尾花賢(法政大学情報科学部)
概要:
量子コンピュータの発展が急速に進んでおり,それに伴い暗号技術も量子コンピュータの存在を仮定した下でも安全性を保証できる耐量子暗号に関する研究が盛んに行われている.耐量子暗号とは異なる方向性の暗号技術として,情報理論的に安全な暗号技術が存在する.情報理論的に安全な暗号技術は,暗号を破ろうとする敵が量子コンピュータを含む無限の計算リソースを保持する場合でも安全性を保証可能な技術であり,理論的には最高レベルの安全性を保証する.一方,情報理論的に安全な技術は,その実現のために必要な鍵のサイズが膨大なものとなるため,これまで軍事等極めて限られた分野でしか利用されてこなかった.しかし,近年の大容量ストレージの進化に伴い,民間でも特定の分野で情報理論的に安全な暗号が実用化できる可能性が見出されてきている.本講演では,情報理論的に安全な暗号技術で実現できる機能を概説するとともに,宇宙通信における実際の適用例についても説明する。
Webex ミーティングの録画: CYDEF 月例研究会-20250524 1014-1
録画のリンク: https://hosei.webex.com/hosei/ldr.php?RCID=c51ef6e8e5feaccf1220b09295741312
パスワード: mE5yvxP3
***【 定例研究会 第65回会合】****************
日時:2025年 4月18日(金曜日)17時
講師:林 通秋(はやし みちあき) KDDI株式会社 先端技術研究本部 基盤技術研究部 部長、博士(工学)
題目:次世代サイバーインフラを支えるオール光ネットワーク
概要:ICTの社会インフラ化や低炭素社会への要請を背景に、今再びオール光ネットワーク(APN)の社会実装が求められています。本講演では、次世代のサイバーインフラを支えるAPNに関する研究開発の取り組み、および、APN普及に向けたグローバル標準化に関する最新動向などについてご紹介します。
録画のリンク: https://hosei.webex.com/hosei/ldr.php?RCID=1b5ccddbd8c7c3ed99c684a096c53c2f
パスワード: sUSAm2BP
***【 定例研究会 第64回会合】****************
日時:日時変更:2025年3月29日(土曜日):15:00 -16:00
講師:研究部会長藤井章博
Jack Voltaic紹介:Jack Voltaic とは、米陸軍サイバー研究所とNorwich大学によって開発された、重要インフラ防護のためのTTX(机上演習)である。ニューヨーク市に対するサイバー攻撃を想定した初期のバージョンから経年の実践・発展を経て現在、Jack Voltaic 4.0 の取り組みが試行されている。2月に米国ウエストポイントにて実施されたこのTTXに筆者は参加する機会を得た。本講演では、Jack Voltaicの概要を紹介したうえで、今回行われたシナリオの内容について具体的に報告を行う。併せて、日本国内で同様のTTXを実施するための検討を行う。
今後の研究会活動について:2025年度を迎えるにあたって、研究部会としての活動方針を検討する。12月に予定されている年次国際会議CYDEF2025のセッションとして「ナラティブ・エンジニアリング」を取り上げるることを検討中である。ナラティブは、認知戦における脅威を議論する際に、脅威や脆弱性の評価を規定するものであるととらえることができる。しかし、エンジニアリングとしてこれを客観的・技術的に定義することは容易ではない。本講演では、データサイエンスの立場からナラティブを扱う手法について紹介するとともに、研究部会での今後の研究活動に関する検討をおこなう。
講演資料:PDF
主催:日本国際情報学会
日時:3月22日(土)13時~16時半
司会(佐々木孝博)挨拶、開会挨拶(日本国際情報学会会長 近藤大博)
パート1: 13:05-14:35:防衛研究所地域研究部中国研究室
八塚 正晃 主任研究官(題目:中国の情報戦・認知戦と台湾問題)
パート2 :15:00-16:30 防衛研究所 地域研究部
山添 博史 米欧ロシア研究室長(題目:ロシア・ウクライナ戦争の趨勢)
***【 定例研究会 第63回会合】****************
日時:2025年2月21日(金)12:00 オンライン
講師:アラニ・ショクリ氏
題目:カナダ公共部門におけるサイバーセキュリティフレームワーク
内容:カナダ政府は1980年代から使用されていたサイバーセキュリティ分類システムを大幅に更新しました。新しいシステムでは、情報の機密性に応じて「Protected A」、「Protected B」、「Protected C」の3つの主要なレベルに分類されています。これらの分類は、ISO/IEC 27001、27017、 SOC 2、 FISMA 、NISTなどの国際的に認知されたベストプラクティスや基準に基づいたガバナンスとコントロールの基盤を形成しています。
録画のリンク: https://hosei.webex.com/hosei/ldr.php?RCID=de414c1c33aeb6cc221d7add45a5fe7f
パスワード:tGxrBFW3
***【 定例研究会 第62回会合】****************
日時:2025年1月23日(木)14:00-15:00
講師:キニ・グレン・マンスフィールド氏、(株)サイバーソリューションズ、代表取締役社長、工学博士
演題:サイバー・セキュリティに出現する妖怪 ー我々はどこに立ち、何をすべきか
概要:テクノロジーの目覚ましい進歩は、とりわけインターネットやAIの分野で人間社会の進化を凌駕しているように思われる。テクノロジーは私たちに神のような力を与えたものの、私たちの行動はまるで無責任な青春期とも等しい。その結果、私たちはサイバーセキュリティの崖っぷちに立たされているのである。本講演では、私たちが立たされているサイバーセキュリティの位置とその背景理由を探ってみたい。私たちが直面しているリスクを簡単な指標に基づいて測定し、堅牢なセキュリティ・システムに課せられる基本的要件と、その要件を満たすための戦略について説明する。
録画のリンク: https://hosei.webex.com/hosei/ldr.php?RCID=f6aca7bff88bb8431fe0edcef2c21d70
パスワード:3S5Xv3afb8c
***【 定例研究会 第61回会合】****************
日時:2024年12月26日(木) 1400~
講師: 江上周作(産業技術総合研究所 人工知能研究センター 主任研究員)
演題:「ナレッジグラフ研究の潮流 - セマンティックWebから生成AI応用の最前線まで -」
内容:ノードとエッジで構成されるグラフ構造を用いてデータや知識を表現するナレッジグラフ(知識グラフ)は、従来の情報検索や異種データの統合といった用途に加え、生成AIを強化するツールとしても注目されている。本講演では、今後の人工知能研究のキーテクノロジーの一つであるナレッジグラフについて、これまでの研究を俯瞰的に紹介するとともに、近年の動向と今後の展望について考察する。
録画のリンク: https://hosei.webex.com/hosei/ldr.php?RCID=c77cf465397f46e734406ea441a0048c
パスワード: aBm72XUC
***【 定例研究会 第60回会合】****************
日時:2024年11月14日(木) 1400~
場所:於 https://cydeforgcommitee.my.webex.com/
議題: 藤井章博 「人工知能研究のこれまでと最近の話題から ― 生成AIに纏わる喧噪を俯瞰的に考察する ―」
ご参考:NATOのHybridCOE, StrategicCOEの最新の研究レポートについても言及します。
本ページは、藤井章博(研究部会長、法政大学)によって編集しています。
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