大規模グラフ処理はWebページのリンク解析,タンパク質間の相互作用解析,VLSIのレイアウトや道路網,送電網の最適化など様々な応用分野あり,近年盛んに研究されている.従来,スーパーコンピュータは物理シミュレーションなどの数値計算に,主に使われてきたが,大規模グラフ処理も重要なアプリケーションとなりつつあり,そのような中,スパコンのグラフ処理性能を測る,Graph 500 (http://www.graph500.org/)という新しいベンチマーク登場し,注目を集めている.Graph 500は,スパコンの通信性能や,グラフデータを格納するメモリの大きさや,メモリへのランダムアクセス性能を測るという,データインテンシブなベンチマークであり,数値計算性能を測るTop 500ベンチマークとは計測する性能が全く異なる. Graph500は新しいベンチマークであり,最適化に関しての研究はまだ少ない.我々は、Graph500 の参照実装の解説論文と スーパーコンピュータ TSUBAME 2.0 上での性能分析結果を国際会議 IISWC 2011 で以下の論文を発表した。 Toyotaro Suzumura, Koji Ueno, Hitoshi Sato, Katsuki Fujisawa and Satoshi Matsuoka "Performance Evaluation of Graph500 on Large-Scale Distributed Environment", IEEE IISWC 2011 ( IEEE International Symposium on Workload Characterization) , 2011/11, Austin, TX, US, Regular Paper, (PDF) (Slides) また、2011年11月に開催される 情報処理学会 HPC (High Performance Computing) 研究会では2次元分割による隣接行列の分割方法による,大規模分散環境でスケール可能なGraph500の最適化方法に関する論文発表を行う。 上野晃司、鈴村豊太郎「TSUBAME2における大規模グラフ処理ベンチマーク Graph500 の最適化と性能評価」, 2011/11, 情報処理学会 HPC(High Performance Computing) 研究会 (PDF) これらの成果と更なる最適化を加えて、2011年11月の Graph500 のランキングに初めて参戦し、世界3位となった。Graph500 は 6月と11月に発表されるランキングであり、我々は更に上を目指して研究開発を目指していきます。 2011年6月の順位:世界3位 |

