昆虫の3DCG形状データ置き場 自分で撮影した昆虫写真をテクスチャとし、ローポリで作った3Dデータに貼り付けてみた。 楽しみ方 zipファイルをそのままmmviewer.exeに放り込むか、展開して出てきたMQOファイルをMetaseqoiaに放り込む。 ハンミョウ 初めて作った昆虫モノ。本物の体表は光学異方性を示すので、単純にテクスチャを貼り付けただけだと違和感がでるのでは、という懸念があったが、やってみたらそうでもない。 これ以降、蟲のモデルを作り始める。 2010.10.21 スローモーション撮影できるカメラ(EX-F1)でハンミョウの離陸をずっと撮っていました。ビデオはYoutubeで公開中。 http://www.youtube.com/watch?v=8el-UmMXdKE http://www.youtube.com/watch?v=vZlRftGyBKA ハンミョウは前足と後ろ足を使ってジャンプするんですよ。 というわけで、飛行時の姿勢を追加しました。ついでにモデルを修正。 mmviewer.exeを使っている人はテンキーの1,2,3で切り替わります。 1:歩行時、2:離陸直後、3:飛行時 飛行時の前足の位置は、「カラー自然シリーズ ハンミョウ」偕成社1988の栗林慧氏の写真も参考にしました。 モデルの修正点 腹を少し伸ばした。 前羽と腹部を分離。 後羽を追加。 前足と中足の基節を大きくした。 2012.1.8 昨年、拾った遺骸からテクスチャを採取。前羽に隠れている後羽と腹の背中側のテクスチャを修正しました。 クリアナアキゾウムシ この虫は、羽の表面に細かな凹凸があるのだが、単純にテクスチャを貼り付けただけだと、どのくらい違和感を感じるかテストするために作成。これも思っていたより違和感なし。 ルリボシカミキリ 生まれてはじめて見た記念に作成。 越冬中の個体を見つけたので。前胸の両脇から張り出す角がかっこいい。 エゴヒゲナガゾウムシ 飛び出した両目(オスのみ)と平らな顔が特徴的。 ゾウムシの仲間という割に、 ・吻が長くない、 ・前羽は割と薄い、 ・すばしっこい ・すぐに飛んで逃げる とおよそゾウムシらしくない。 おかげで同定にちょっと手間取った。 Idolomantis diabolica とある昆虫系のサイトでその存在を知り、一目ぼれしたカマキリ。 一撃必殺の蟷螂光線の発射体勢・・・ではなく、威嚇のポーズ。 モデル化にあたっては以下のページを参考にしました。この場を借りてお礼を申し上げます。 日本で飼育されている方のページ アフリカ原産で現地でも少ないカマキリのようです。 http://ganglion.agr.agr.gifu-u.ac.jp/~mantid_maniacs/page031.html トップページは http://ganglion.agr.agr.gifu-u.ac.jp/~mantid_maniacs/ 高解像度の写真がいっぱいのページ flicr http://www.flickr.com/photos/hooked_on_macro/sets/72157603398080219/ 3Dデータについて 自分で撮った写真なんてあるわけ無いので、仕方なく描く。飛行機に比べ難しいことこの上ない。 どうしてもテクスチャが平面的になってしまうので、飛行機と同じくバンプ用のテクスチャに加え、フラクタルノイズもバンプに加えたら、なんとなくそれらしくなった気がします。 シャチホコガの幼虫 威嚇の体勢をヴィネット風に仕上げてみました。 キモッと思ってもらえれば成功。 人間には確実に効果のある威嚇の姿勢ですが、他の動物には効果があるのでしょうか。 チャバネフユエダシャクの♀ 白地に黒のぶちでどこが「茶羽」なんだよ、だいたい羽ないし、と突っ込みを入れたいが♂の羽がそうなのでしょうがない。 こんな白黒のボディでも、樹皮の上では意外と目立たない。 2010.01.30 台座を追加 タマムシ 9月の初め、撮影の帰りに遺骸を拾ったので回収して、形状とテクスチャを採取した。 コクワガタ 8月の末、撮影の際に遺骸を見つける。実物は真菌に侵されており、頭と前胸の間から真っ白な菌体が見えている状態だった。なかなか見事な個体だったので回収して形状とテクスチャのデータを取得。こういう微妙なラインをもったやつは実物があるとモデリングも捗る。 トゲナナフシ トゲナナフシ 9月中頃、路上で死んでいるところを見つけました。実に数十年ぶり。希少種ではないはずなのですが、擬態が見事すぎるので見つけられないだけなのかも。単為生殖だし、移動性も低そうなので、いるところにはうじゃうじゃいそうなものですが。 彼女が産卵済みであったことに期待したい。 ローポリで作るという方針に反してこのモデルはかなりハイポリです。胴体のトゲトゲした感じが素晴らしく、どうしても作りたくなってしまい概略をMetesequoiaで作った後、Blender2.5のスカルプトで仕上げました。 こうなってしまうと、手作業でUVマップを貼るわけにも行かず、テクスチャはBlender2.5のプロジェクションマッピングを使いました。これはかなり便利。 陸棲節足動物の脚 自分用資料 本当は脚だけ作るつもりが、なぜか全体を作ってしまったので公開。 刺とか剛毛を生やすとグロさが増すので作っていない。 ザトウムシ 基部は胴体下部の丸みに沿ってやや上を向く。 基節、転節も上を向く。 膝は二重関節。 ふ節は細かい節が多数。先端にカギ爪がつくが肉眼ではわからない。 接触センサとして使う第2脚が一番長い。第1脚に比べ1.5倍くらい。また、少し細い。 1,3,4脚は大体同じ長さなのでコピーした。厳密には4番脚が一番太い。(オオナミザトウムシの場合) 特に何もしていないとき、第1,3,4脚がきれいに六角形の頂点に位置する配置になる。 実は目が可愛い。 デフォルトで表示されるポーズは休息のポーズだがこの他に、脚を広げて体を地面に近づけて休んでいることもある。mmviewer.exeをつかている場合は、テンキーの1,2で脚のポーズが変わる。 ユウレイグモ 基部はほぼ水平方向。 基節、転節は上を向く。 ふ節の構造はザトウムシと大きく異なるが、膝が二重関節になっている点は同じ。 第1歩脚が最も長い。1-2-4-3の順。第2歩脚の1.5倍くらいある。他の足の長さはそれほど変わらず。第2,4歩脚は同じくらい、第3歩脚は2,4歩脚に比べて7割程度。 ザトウムシと異なり、一番長い第1歩脚も体を支えるために使っているようで、8本の脚はほぼ均等に開く。ただ、ザトウムシより幾何学的に見えない。 ふ節は1個の節でできている?ザトウムシで見られるような柔軟な構造ではなさそう。 常に床にかかとが付いている。 脚のつき方は、他のクモと同く比較的平らな胴体下から水平方向へ基部が伸びる。 基節、転節が上を向く。 胴体と脚の付け根の成す角度は大きい。90度からオーバーハングもする。 ふ節と付け根以外は、ザトウムシと同じ構造。膝の二重関節も同じ。ただ、サイズが小さい。 各節の形状はザトウムシより直線的 ガガンボ 基節は下を向き、転節で水平方向に変わる。 膝は90度をやや下回る程度までしか曲がらない。 膝関節にかかる応力は大きそうだが、6本の脚に分散されているので問題なののだろうか。 逆さまに止まっている時も、姿勢が変わらない。 脚を広げて止まっている時でも、基本的に胴体は接地しない。 この姿勢の他に、脚を立てて胴体と地面との距離を大きくとって休んでいることもある。 羽のテクスチャはベッコウガガンボのもの。 mmviewer.exeを使っている場合は、テンキーの1,2で脚のポーズが変わる。 ここまでの三種類についてのメモ ザトウムシは英語で”Daddy long legs"と呼ばれ、まれにユウレイグモ、ガガンボも誤ってそう呼称されることがあるので比較用に作ってみた。 ザトウムシの口の脇にあるハサミとユウレイグモの膝の二重関節は新たな知見だった。 ゲジ ゲジの脚について 胴体下部が筒状に盛り上がり横に生える。ムカデと違いふ節があり6ブロックからなる。 ふ節は先端に向かうにつれ節が短くなる。ふ節の付け根は第3脚から顕著に長くなり、独立した節のようにも見える。 体節から生える脚は1対から3対とバリエーションに富む。これは一部の体節が融合しているため。 成虫では背中側の体節からみて順に1,2,2,3,2,2,2,1対(最後の1対は尻尾)の脚が生えている。 各脚の構造は、基節、転節+4節+数十の節に分かれた柔軟なふ節であり、基節、転節+先端まで固い5節構造のムカデと異なる。 大あごは昆虫ほど特殊化しておらず、歩脚からの変形の途中、という感じ。この辺は、近縁のムカデも同じ。 ゲジの構造についてはこのページが非常に参考になった。 http://webs.lander.edu/rsfox/invertebrates/scutigera.html CGモデルについて 経験上、刺や剛毛をつけると生理的嫌悪感が増すことがわかっているので、このモデルでは一切省いている。また、配色も極力ファンシーにしたつもりなのだが、それでも感じる嫌悪感はいったい何なのだろう。 一方、脚の構造をはじめ、体節と歩脚の数の関係、ムカデの仲間なのに複眼、など得られた知識は多かった。 ムカデ ムカデの脚について 基節、転節を含め全部で7節。 体節底面は盛り上がらず、体節側面から横に歩脚が伸びる。 大あご頭部の後ろの節から出ており、歩脚から特殊化したものであることをうかがわせる。 体節の長さはばらつきがあり、短い節と長い節がペアになっていることがみてとれる。 また、モデリングは省いたが気門は長いほうの節にのみ見られる。体節が融合していく過程なのだろうか? |














