スウェーデンの4月から5月にかけては、まだ肌寒いものの樹木が芽吹き始め、スイレンやクロッカスが咲く庭先で、人々は待ちわびた春の訪れを楽しむ季節である。日本のゴールデンウィーク前後に当る、復活祭(Påsk 2009年は4月9日~13日)から聖霊降臨祭(Pingst 2009年は5月30日~31日)時期のスウェーデンで過ごす春の休暇を特集してみた。 ネーチャーズ・ベストのスプリング・プログラム 2006年度のスウェーデン・ツーリズム大賞に決定したエコ・ツーリズム承認マーク、ナチューレンズ・ベスタ(ネーチャーズ・ベスト)の春季プログラム(4月~5月)が多彩なアウトドアツアーを紹介している。エステル・ヨータランド(Östergötland)の森を駆ける乗馬3日~5日(5月~9月)やヴェステルヨートランド(Västergötland)の羊農場で過ごす1日~3日(通年)や乗馬とサウナとスパの3日間(通年)、オンゲルマンランド(Ångermanland)で世界遺産ハイコーストをアイスランド馬の背中から見る一日(通年)、スウェーデン中部ヴェストマンランド(Västmanland)でエルク(ヘラジカ)に出会うため見張り小屋で過ごす2日(5月~10月)、STFユースホステルに宿泊してヨータ運河沿いをサイクリングして楽しむ3日やカヤッキングの7日(5月~9月)、西海岸でアザラシ観察の1日(4月~10月)、ヘルシングランド(Hälsingland)の奥深い森の農場、ラーシュボー・ゴード(Larsbo Gård) で過ごす1日~3日(通年)や観察用ロッジで過ごす熊観察の3日(4月~11月)、ヘリエダーレン(Härjedalen)でサーメ文化に触れる旅(通年)、ラップランドでサーメ文化に触れる6日、アイスランド馬による初心者向けラップランドの山岳乗馬の一日 (1月~4月) 、ラップランド(Lappland)での犬そりツアー14日(4月~5月)、ラップランドでサーメ村訪問の1日(4月)、スウェーデン南部スコーネ(Skåne)でボートツアーの1日(5月~9月)、野鳥観察の1日(3月~4月)、ヤムトランド(Jämtland)でアイスランドホースに乗って動物観察の1日(5月~8月)、ストックホルムのエコパークでのサイクリング、ハイキング、ボートツアーの各1日(通年)などなど。 南スウェーデン、スコーネ(Skåne)はガストロノミーの中心地。地元の食材を利用した、スコーネの伝統料理を提供している厳選された23軒のレストランで、スコーネの味を体験しよう。厳しいコンテストを通じて毎年選ばれるコックオブ・ザ・イヤー(Årets Kock www.aretskock.se)に挑戦したファイナリスト達のレストランでの食事や、料理教室、ゴルフ、宿泊などを組み合わせた食体験パッケージ(Scanian Packages) も出ている。 またバルト海側のエステルレン地域(Österlen)にある12軒のレストランの中からお好みのレストランで2回の夕食とホテル2泊を自由に組み合わせられるグルメ・パッケージ(Gästgiveripaket)も出ている。 スコーネを拠点にしたTravel Gate Swedenが、スコーネのグルメ体験や料理教室などを盛り込んだ4日間の食文化体験ツアー他、デザインやガーデン等多彩な現地ツアーを企画販売している。コペンハーゲンの空港やマルメからの送迎があり、オンラインで予約が可能。 グルメ巡り Matrundan 2008年5月10日~18日まで、スコーネのエステルレン(Österlen)地域の3つのコミューン(Ystad, Simrishamn,Tomelilla)にある30余りのレストランやグルメ関連企業らが協賛し、2008年に初めてグルメ巡り、マート・ルンダン(Matrundanマートはスウェーデン語で食物の意)が開催される。味見や食に関するコースや講義など様々なイベントが予定されている。ホームページは今の処スウェーデン語のみだが、協賛レストラン、団体の地図を参考にすることができる。 スウェーデンのレストランガイド、ホワイトガイド による2008年トップ10 My Maps参照。 Esperanto ストックホルム Lux Stockholm ストックホルム Edsbacka Krog ストックホルム郊外ソレンチューナ Fredsgatan12 Restaurant ストックホルム Mathias Dahlgren ストックホルム Oaxen Skärgårdskrog ストックホルム南部群島 Vassa Eggen ストックホルム PM & Vänner Växjö GASTRO Helsingborg Restaurang 28+ イエーテボリGöteborg ミシュラン・ガイドでは、ソレンチューナ(Sollentuna)のEdsbacka Krogが二つ星、ストックホルムのLeijontornet,Mathias Dahlgren Matsalen, Esperanto, Fredsgatan 12 Rest., Lux Stockholm, , Operakällarenの6軒が一つ星、イエーテボリのKock & Vin, Rest. 28+, Basement, Fond, Sjömagasinetの5軒が一つ星で計12軒。 スウェーデン南部スコーネの城と館の庭園 ソフィエロ城の庭園やフレドリクスダルの庭園を巡り、城内レストランでの食事やカフェでの一時を楽しもう。スコーネ(Skåne) のヘルシングボルイ(Helsingborg)にあるソフィエロ城のレストランがホワイトガイドの2007年レストランランキングで11位に入っている。ヘルシングボルイを含むスコーネ北西部のコンストルンダン(下記参照)が開催されるので、組み合わせても面白い。 尚スウェーデンのHelsingborgとデンマークのHelsingör(Elsinore) はフェリーでわずか20分の距離。2国間の同地域内での城巡りやアートツアーなど、様々なアクティヴィティーがヘルシングボルイのサイトで紹介されている。英語版Agentmanualもダウンロード可。 交通 スコーネへは、マルメ(Malmö) 空港へMalmö Aviation がストックホルムのブロンマ空港(Bromma) から、SAS がストックホルムのアーランダ空港(Arlanda)から飛んでいる。またヘルシングボリーに近いÄngelholmへは、SASがアーランダ空港から、Kullaflygがブロンマ空港から飛んでいる。Skywayはアーランダ空港からバルト海側Kristianstadへ飛んでいる。 マルメからデンマーク、コペンハーゲンのKastrup空港へは、二国間を結ぶÖresund橋を渡って列車で22分、マルメ-コペンハーゲン間は35分。 2007年3月26日から、空港バスがマルメ空港とSvedala間の運行を開始。これにより、コペンハーゲンから列車で、マルメ、シムリスハムン(Simrishamn) 経由スヴェダーラ(Svedala)まで行き、そこから空港バスを利用すれば、コペンハーゲンとマルメ空港が公共交通でつながることになる。またGråhundbusが、コペンハーゲン-マルメ間のバス(No.999) を毎時発運行している。同バスはコペンハーゲン-マルメ空港(No.737) 、コペンハーゲン-イースタッド経由ボーンホルム島(No. 866) 、コペンハーゲン-ベルリン(E-55) 間も運行している。 多少ゴールデンウィークと時期は外れるが、スウェーデンの復活祭時期(2009年は4月9~13日)に、スコーネで創作活動をしている芸術家達のアトリエやギャラリーが公開される芸術ラウンド、コンストルンダン (Konstrundan)を訪れてみよう。 エステルレン(Österlen) 地域 www.oskg.nu バルト海側一帯 中部 www.konstrundan.com Eslöv, Hasselholm, Höör, Hörby 西部www.vskg.se Malmö 北西部www.konstrundan.nu Landskrona, Helsingborg, Höganäs, Ängelholm 南西部www.ksv.m.se Malmöの南, Skanör, Falsterbo 東部www.linderodsasensturism.com Kivik, Höör, Hörby www.immi.se/ikis/ikis-skane/ Bosjökloster slott, Studiegården in Klippan 国際グループ ゴトランド島やヨー(Hjo)でもコンストルンダンがある。 バルト海クルーズとフェリー情報参照 DFDSシーウェイズ( www.nettravel-jp.com./)が、デンマークのコペンハーゲンとノルウェーのオスロ間往復 (Copenhagen-Oslo 毎日出発)のミニ・クルーズ・パッケージを出している。 ビルカクルーズのビルカ・パラダイス号で、ストックホルム-マリーハムン-ストックホルムの22時間クルーズが楽しめる。 バイキングラインが、シンデレラ号によるストックホルムからオーランド島のMariehamn間、また新しく建造されるM/S Viking XPRS が2008年3月10日からヘルシンキとエストニアのタリンを航行する。 スウェーデンのプチ・ホテルは、自然豊かな環境に位置し、部屋数27室以下の上質なサービスと食事を提供する、26軒のホテル・グループ。スコーネ、西海岸、バルト海沿岸、内陸部などに点在するプチホテルに滞在して、癒しの一時を。 スウェーデン全国42箇所のカントリーサイドホテルのグループ。城、館、古い旅館など、どれも地域が誇る自然環境の中に位置し、歴史と伝統を感じさせてくれる宿泊施設。 (Stockholms skärgård Map www.skargardsstiftelsen.se ) ストックホルム群島は、バルト海に浮かぶ約2万4千の島々から成る。スウェーデン語で群島はシェールゴード(skärdgård)、島はエー(ö) という。群島は大きく北部 (www.roslagen.se)、中部、南部に分けられるが、ストックホルムからの交通の便を考え、Vaxholm, Grinda, Svartsö, Finnhamn (Särsö), Möjaなどの中部群島が訪問し易いだろう。島にサマーハウスを持っている人たちや島に定住している人たちは、自家用ボートで島々に渡るが、観光で訪れる場合には、ストックホルムの海岸通り(StrandvägenやStrömkajen)から連絡船(ヴァックスホルムス・ボラーゲットWaxholmsbolaget,シンデレラボータナCinderella Båtarna)を利用するか、タクシーボート(www.battaxi.se www.sjotaxi.se)を予約して島々に渡ることになる。夏にはこれら連絡船会社によるパッケージやストロンマカナルの観光船が出ている。群島には一年中オープン(Öppenskärgård)しているB&B、ホテル、レストランもあり、冬の観光も可能だ。 ストックホルム群島にあるレストラン、ハンドクラフトショップ、食料品店などの連盟サイト(www.skargardssmak.com)が参考になる。また、フィンランドのオーランド(Åland)を含むバルト海群島をプロモーションする群島見本市シェールゴーズ・メッサン(Skärgårdsmässan)が毎年5月ストックホルムのヴァーサ博物館脇で開催されており、群島で創作活動をしているハンドクラフト作家の出店がある。スウェーデンの手作り参照。 中部群島 中部群島は、ストックホルムからバルト海の東約60キロに広がる島々で、1800年代後半からサマーハウスが建てられ始めた地域。 ヴァックスホルム(Vaxholm)はその玄関口、橋でつながっており外群島の野趣はないが、ストックホルム市内からの連絡船が着く海岸線(Hamngatan)に並ぶブティックを廻りカフェ、レストランで一時を過ごす日帰りコースに良い。 Grindaへは、ストックホルムから上記2社の連絡船が年間を通して航行しており、1年中オープンしているホテルレストラン、グリンダ・ヴェーシュフスGrinda Wärdshus がある。 スヴァッツ島(Svartsö) には、Svartsö Herrgårdspensionat があり、4月半ばから10月末までオープンしている。食事のみも可能。 フィンハムン(Finnhamn)には、群島にある20軒のSTFユースホステルの一つ、Utsiktenがあり、クリスマス、元旦も含め年中オープンしている。予約すれば有料でサウナが楽しめる。 メーヤ(Möja) は、中部群島の中でも比較的大きい島で、南端のベリー(Berg) から北端のロングヴィーク(Långvik) までは約5キロ。一番大きい集落ベリー(Berg)には観光案内所、カフェ、ハンドクラフトショップ、レンタサイクルがあり、魚料理のレストラン、ヴィークストロムス・フィスク(Wikströms Fisk) が、中間地点から北よりにある。 南部群島 南部群島には、Runmarö, Nämndö, Ornö, Utöといった、比較的面積の大きい島々がある。いずれの島にもヴァックスホルム・ボラーゲットの連絡船が航行しているが、南部群島の北に位置するルンマレー(Runmarö) やネムデー(Nämdö)、あるいはヨットレースGotland Runt の出発点でもあるサンドハムンSandhamn(Sandö) へは、ストックホルム市内のスルッセンからSLバス433/434で、スタヴスネス(Stavsnäs) へ行き、そこから船に乗る。 ウテー(Utö)には、群島内の40軒余りのレストラン中、群島ベストレストランに3回(2001,2002、2004年)選ばれたUtö Värdshusがある。ハンドクラフトショップ,ベーカリー、カフェ、レンタルカヤックなどもある。Utöへは、Årsta havsbadやDalaröからも通年で船が出ている。 ストックホルムの南、セーデルテリエ・コミューン(Södertälje)にある幅1.5キロ、長さ2キロほどの小さい島、オアクセンにはオアクセン群島レストランOaxen Skärgardskrog がある。スウェーデンのレストランガイドWhite Guideで2005年、2006年、2007年と連続でベスト・レストランに選ばれている。Mörkö島からフェリーで島に渡る。セーデルテリエからバス784が出ており、フェリーの時間帯はレストランのウェブサイトで確認できる。 北部群島(Roslagenwww.roslagen.se) 北部群島には、Yxlan, Blidö, Lidö, Björköなどがある。Yxlan, BlidöへはSLバスも通じており、夏には連絡船が航行しているが、距離があり時間がかかるので、車が一番便利。また、Väddöの北にあるグリスレハムン(Grisslehamn) からは、フィンランドのオーランド(Åland)行きのエッケローラインが出ている。クルーズ情報参照。北部群島は、どちらかというと夏にFejanなどへカヤッキングした方が楽しい。Kajak&Utelivが、北部群島Gräddöで各種のカヤッキングツアーを組んでいる。カヌー・カヤッキング情報参照。 同じGräddöにあるSTFユースホステル・カペルシェール(STF Vandrarhem Kapellskär) が、スウェーデンの農場などでよく見かけるイエーズゴード(Gärdsgård)と呼ばれる手組みの垣根のコースを開いている。ネーチャーズ・ベストに認定されている2日間のプログラム。 ちなみに、2006年の群島ベストレストランは、北部群島のLidö värdshusであった。但しオープンは6月から8月、グループの受付は5月~10月にかけて。 ストロンマカナル(Strömma Kanalbolaget)が、ストックホルムから群島へのツアー船を出している。年間を通じて船が出ているところもあるが、観光船の多くは夏季(4月末~9月にかけて)のみの運行。乗船券は船着場近くのチケット売り場で乗船前に購入できるが、夏は行列待ちもあり得る。ネット上での予約も出来るようになった。 船着場はストックホルム市庁舎横のStadshusbron、王立劇場前のNybroplan,及びNybrokajen、海岸通りStrandvägenの4箇所にある。上記ウェブサイトで各ツアーコースの発着船着場や運航日の確認をしよう。参考までに2008年の観光船コースと運航日を下記に記した。 ヴァックスホルム(Vaxholm) 1月12日~12月28日 Strandvägenから。 群島のいわば首都に当る島。海岸沿いのブティックやカフェで過ごすもよし、要塞を訪れるもよし。ディナー・クルーズも出ている。 フェーデルホルマナ(Fjäderholmarna) 4月26日~9月28日毎日Nybroplanから。 群島の玄関口となる島、レストラン、ミュージアム、カフェ等がある。 群島ミニクルーズ 1月12日~12月28日。Nybroplan/Strandvägenから。 サンドハムン (Sandhamn)6月7日~8月24日毎日 Nybrokajenから。 サンドハムンはヨットレースGotland Runtの出発点、ヨットハーバー脇のレストランやカフェで一時を。 グスタフスベリ (Gustavsberg)6月28日~8月17日水~日 Nybrokajenから。 ヴェルムド島(Värmdö) には磁器メーカー、グスタフスベリのミュージアムやショップがある。 群島1日周遊クルーズ(Thousand Island Cruise)6月28日~8月10日毎日 Nybrokajenから。 船上での昼食ブッフェ、カフェ、2コースディナー付きの一日クルーズで、作家ストリンドベリStrindberg縁の島キンメンドKymmendöやブッレロBulleröやサンドハムンSandhamn島を巡る。 (Bulleröは、画家ブルーノ・リリエフォッシュ(Bruno Liljefors 1860-1939)が1908年に買った島で、ダーラナの画家アンデシュ・ゾーンAnders Zorn等との交友の場であった狩猟小屋Jaktstugaがある。現在はミュージアムになっている。島は1967年に国所有になった。 この他、世界遺産のドロットニングホルム宮殿(Drottningholm 5月1日~9月28日)、バイキングの島ビルカ(Birka 5月1日~9月7日)への各ボートツアーがストックホルム市庁舎横の船着場から出ている。船上での昼食と合わせて楽しもう。 スウェーデンにある各地のキャンプ場の90%以上が、管理者の全国組織であるSCRの会員になっており、そのウェブサイトでキャンプ場の情報が得られる。全ての会員キャンプ場が1つ星から5つ星でクラス分けされている。多くは夏のみの営業だが、SCRの会員でしかも1年中オープンしている4つ星以上のキャンプ場23箇所の団体SweCampが利用できる。キャンプ場の利用には、インターネット上でSCRが発効している、Camping Card Scandinaviaを購入する必要がある。カードはフィンランド、デンマーク、ノルウェーでも有効。SCRは2001年のツーリズム大賞受賞団体。尚キャンピングカーのレンタルも可能、コテージ情報はwww.stuga.nuで。 南北に長いスウェーデンを車で縦断するには時間がかかり過ぎると思われる方は、ストックホルムからFlyNordicでLuleåまで飛び、そこからHusbilsresor i Europe ABによって手配されたキャンピングカーでスウェーデン北部とノルウェーのロフォーテン諸島を巡るパッケージを利用することも出来る。4月から9月まで。 キャンピング場所を提供している個人のネットワーク |




