| 第一部 オペラ「蝶々夫人」 プッチーニ作曲 プッチーニの3大名作といわれている2幕のオペラ、1904年2月、ミラノのスカラ座で初演された。 この作品は当時の西洋人から日本を見た底の浅い異国趣味(ジャポニズム)のオペラと見られがちだが、20世紀初頭のヨーロッパ人の一般的理解を超えた、リアリスティックな深い日本への眼差しがこのオペラにはある。日本女性の悲劇を愛情を持って描くその国際的視点は、初演から100年以上経った今日でも、多くの日本人の感動を呼ぶに違いない。 日本人にとって最も興味のあるオペラというだけでなく、日本人が主役となる殆ど唯一の傑作オペラとして、日本人ソプラノ歌手にとっての国際舞台へのパスポートにもなっている。 第二部 オペレッタ「伯爵夫人マリツァ」 イムレ・カールマン作曲 日本では目茶目茶に楽しくて面白い上等のオペレッタを見る機会は殆どない。だからオペレッタといえばオペラより価値が劣るものだとか、他愛ない子供の音楽劇だと信じている人が沢山いても不思議ではない。 このオペレッタは「チャ―ルダッシュの女王」とならぶハンガリーの作曲家カールマンの最高傑作。カールマンはブダペストの音楽院でバルトーク、コダーイらと共に学んだ後、ウィーンを中心にオぺレッタ作曲家として活躍した。ウィーンナ・オペレッタの伝統にハンガリー音楽の躍動感と郷愁を誘うメロディがふんだんに織り込まれている。 没落貴族タシロと伯爵夫人マリツァ、当初はマリツァを目的に現れたジュパン男爵とタシロの妹リーサ、オペレッタの定石通りに大人の恋を軸に、過ぎし日のオーストリア=ハンガリー二重帝国の絆を夢見るように歌い上げている。 |