『オレの心は負けてない』 『からゆきさん』、今村プロ 11月26日 琴仙姫(クム・ソニ/Kum Soni) 作品上映とトーク 広島市民活動ネットワーク Heart to Heart 12月2日(水) 広島市立大学16mm映画上映会 「他者/性/生」 広島市立大学講堂 入場無料/タイムテーブル作成中 共催:広島市立大学社会連携プロジェクト研究、広島市立大学国際学部 HPFF2009のダイジェスト版的な16mm上映会。また、フィルムで映画を見るという経験も提供したい。 数々の「B級映画」を生みだしてきたサミュエル・フラー監督による「国辱映画」という称号を与えられている二本の作品、「性暴力/生と暴力」テーマに連なる『からゆきさん』、「無職と平和」テーマへとつづいていく『出稼ぎ野郎』と、1950〜70年代、日独米の四本の作品を参考上映する。 フラーの『竹の家』は、珍妙な日本描写や山口淑子の日本女性像などが批判の対象となることが多い。 しかし、この作品がリメイクした『情無用の街』(原題"Street with No Name"、ウィリアム・キーリー監督、1948年)が、ドキュメンタリー・タッチでつくられたフィルムノワールの代表作の一本、「おとり捜査」ものの原型であるだけではなく、FBIが全面協力した国策映画であることにも注目したい。国策映画を「戦前」のなかだけで捉えてしまう日本的ななんとなくの常識では、アメリカの国策は見えてこない。娯楽、ドキュメンタリーとさまざまなかたちで、国策映画は持続している。この問題は、11月22、23日に平和資料館で議論されるテーマとも連続する。 『竹の家』もまた、1955年というタイミングでの、セキュリティをめぐる日米合同の国策映画であるのだが、リアルな描写やドキュメンタリータッチを選ばないことで、日米合同国策映画に亀裂を入れたとも言いうるのだ。 自らの戦争体験に基づいて、シュールなリアルを描き、人びとを震撼させる戦場映画『最前線物語』(1980年)も残したフラーがいうように「映画は戦場である」。それは、他者、性、生そのものをめぐる戦場そのものなのである。 フィルムの陰影に潜む数々のうめきや罠にふれてほしい。 13:30開映 『からゆきさん』(今村昌平監督、1972年) 15:00開映 『出稼ぎ野郎』(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督、1969年) 17:00開映 『東京暗黒街・竹の家』(サミュエル・フラー監督、1955年) 19:00開映(上映前にトークあります) 『クリムゾン・キモノ』(サミュエル・フラー監督、1959年) (作品紹介) 『からゆきさん』 だまされて東南アジアに連れて行かれ売春を余儀なくされた女性たち“からゆきさん”に焦点を当てた、 今村の“棄民”シリーズ・ドキュメンタリーの第一作。主人公・キクヨさんは、広島県出身。 『出稼ぎ野郎』 夭折した「ニュー・ジャーマン・シネマ」の騎手・ファスビンダー監督の初期作品。 ギリシャからドイツに来た出稼ぎ労働者のおかれる状況と暴発を描く。 提供:ドイツ文化センター 『東京暗黒街 竹の家』 悪名高き名作。巻頭、1955年当時の富士山の「総天然色」ロケーションにも驚かされる作品だが、 珍妙さの意味するものは何か? 違和感に満ちた映画のおもしろさを堪能していただきたい。 『クリムゾン・キモノ』 フラー監督によるカルト的な人気を誇る作品。当時、日本劇場未公開。 サンフランシスコを舞台に白人と日系人の刑事コンビが事件を追うのだが…。 12月3日(木) イトー・ターリ パフォーマンス 19:00スタート 原爆ドーム前 (雨天の場合、鷹野橋サロンシネマ下「スペース・ピカ」を予定。 12月4日(金)・5(土):このテーマにおけるメイン会場/日程 「性暴力/生と暴力」 広島市留学生会館ホール http://www.hicat.ne.jp/home/ryugaku/ 〒732-0806 広島市南区西荒神町1番1号 TEL:(082)568-5931 *および、広島駅前 愛友市場 「性暴力/生と暴力」と題した二日間。 4日は、当委員会代表・青原さとしの師であり「民族文化映像研究所」を率いてきた姫田忠義さんによる、日本人が生きものとどのように向き合ってきたかを記録した貴重な映像記録二本を、ご本人のお話を交えて上映します。 5日は、「復帰」直前、コザ民衆蜂起などで緊張状態の沖縄の性産業労働に従事する女性たちを記録した『モトシンカカラヌー』(「元手のかからない(商売)」=売春)、従軍慰安婦であることを名乗り出た在日のオモニを追った感動作『オレの心は負けてない』の二本を上映。 トークに、従軍慰安婦や生暴力をテーマとする作品を発表し続けているパフォーマンス・アーティスト、イトー・ターリさんに登場願います。 ターリさんによるパフォーマンス(12/3)、11/26、12/2に上映予定の「性暴力/生の暴力」関連の上映作品に関しては、追ってご案内いたします。 また、この二日間は、会場となる留学生会館から歩いてすぐの愛友市場のみなさんのご協力で、今年のヒロシマ平和映画祭テーマである「映画交歓都市・ヒロシマの創造にむけて」という、交流・交歓、歩く、食べる、語り合う…、時間も設けております。 12/5(土)の朝から昼は、愛友市場に向かいます。こちらだけのご参加も歓迎です! 12月4日(金) (1)15:00開場/15:30開映 『周防猿まわしの記録』(姫田忠義監督、1980年、95分) (2)17:10 姫田監督トークと会食(飲食付き500円) 18:45終了 (3)18:45開場/19:00開映 『イヨマンテ』(姫田忠義監督、1977年、103分) 『周防猿まわしの記録』 『イヨマンテ』 12月5日(土) (1)9:15 開場/9:30開演 「映像でみる、語りで聞く愛友市場」 10:00 愛友市場に出発 参加費1000円(お茶とシネ巻き付き) *フリータイムあり。 (2)12:45開場/13:00開映 『モトシンカカランヌー』(NDU制作、1970年) (3)14:10開場/14:15開映 『オレの心は負けてない』(安海龍監督、2007年) 15:45より トーク:イトー・ターリさん(パフォーマンス・アーティスト) 聞き手:高雄きくえ(ひろしま女性学研究所、ヒロシマ平和映画祭実行委員) <映画> 『モトシンカカランヌー』(12月5日上映) 製作NDU/1971 「モトシンカカランヌー」とは、沖縄の方言で元手のかからない商売、仕事のことで、具体的には売春婦、ヤクザなどを言う。コザを中心に69-70年の2年間に沖縄に強いられた政治的状況とこうした人々との関わりをとらえるドキュメンタリー。 『モトシンカカラヌー』、NDU 『オレの心は負けてない』(12月5日上映) 安海龍監督/2007/95分 宋神道さんは1922年生まれ。1938年、16歳のときだまされて中国で日本軍「慰安婦」にされる。敗戦時「日本に行って結婚しよう」という日本軍人と1946年日本に。その軍人はまもなく姿を消し、紆余曲折穂へて現在、宮城県でひとり暮らし。1993年、謝罪を求めて日本政府を提訴。2003年最高裁で上告棄却、敗訴が決定する。「裁判には負けたが、オレの心は負けてない」。激しい気性と鋭い舌鋒、鋭い洞察力の宋さんと支援者たちの10年を追ったドキュメンタリー。 <パフォーマンス>(12月3日) イトー・ターリさん 「私はセクシュアルマイノリティなので、居るにもかかわらず居ないものとして扱われる事に恐れを強く感じる」とイトーさんはいう。「広島事件」のように、今やあったことがなかったことになることも恐ろしい。ターリさんは「見えなくされてしまった暴力」を「見える暴力」にパフォーマンスする。 <トーク> (12月5日) イトー・ターリさん 12月11日(金) 浜野佐知監督、講演と上映 <講演>14:00〜16:00 会場・主催:広島県女性総合センター・エソール広島 『生涯チャレンジ 映画監督として生きる』 <上映>19:30 横川シネマ HPFF2009オールナイト・クロージングの一本目として上映(未成年入場不可) 『やりたい人妻たち』 |







