7月16日(木)に第15回の勉強会を開催しました。
今回の勉強会は、
幹事:秋山さん
ファシリテータ:東さん
庶務(記録、レポート、タイムキーパ、撮影):勝又
という体制で開催しました。
会場は、交通至便(!)で定番になりつつある、
Andyさん率いるワンジーテクノロジー様です。
中山さん、渡辺さん、いつも差し入れありがとうございます!!
以下、レポートいたします。
(1)新メンバのご紹介
(2)勉強会の模様&今月のMVP
(3)二次会の模様
ここ最近は、勉強会のたびに、新メンバを迎えることが多くなっておりますが、
今回の初参加は大槻さんです。
※大槻さんに寄り添っているのは内海さんですが。なんか・・・。
大槻さんは、ソフトバンク等でソフトウェアの販売・マーケティングに関わって20年の大先輩。
事業を興すにあたって、ベトナム等いろいろな地域を視察されたとのことですが、
最終的に、上海の○○○(これは参加者の秘密)に魅せられて単身乗り込んでこられました。
まずは、少人数制の有料セミナー「宝知セミナー」の開催を通して
有用なソフトウェア・活用方法を情報発信していくとのこと。
オフショア開発とは異なるジャンルですが、ソフトウェアを生業とするもの同士、
色々とご指導をお願いいたします。
今回は、事前に投稿していただいた8つの失敗事例・悩みについて意見交換しました。
次回の定例会で、「べからず」や具体的な指針まで落とし込む予定です。
■1. テスト専門部隊の弊害と限界勝又提供ネタです。直感と異なる挑発的なタイトルだったせいか、しょっぱなから白熱しました。
趣旨としては、
・テスト専門部隊を置くと、開発者のモラルが低下(「テスターがいるからいいや」)が発生して、
設置しない場合よりも品質が低下する傾向がある。
・プログラミング、内部構造(概要レベル)を知らないテスト専門部隊では
検出できないバグがある。
というものです。
「事例のテスト専門部隊は、義務・責任を果たしているのでは?」
「テスト専門部隊は有用である。」
「そもそもテスト担当のレベルが低すぎる。」
「責任分担が不明確だ。」
「弊社でもモラル低下が感じられる。」
といった、意見が出ました。
現段階の結論としては、
「専門部隊は有用。但し、一定の基準を満たさないテスト専門部隊は設置するべからず」
となります。
来月は、「一定の基準」について具体的に定義したいと思います。
■2. 「単体テスト」「結合テスト」という用語が意味する内容がプロジェクト・個人ごとに違うネタ提供者の趣旨としては、このような同名異義(※)があることで、油断すると、
・期待値を下回ることでCS低下 を招くことがあるというものです。
参加者からは、
「確かにある。」
「これは仕方がないから、見積り時・計画時に成果物を具体的に定義すべき」
といった意見がありました。
内海さんからは、「広告でも同じ。例えばヘッドコピーと言葉だけで説明しても、認識齟齬があるので、対面して、「ここ!」と指さして説明する。」
「プロセス遵守+サンプル作成+問い合わせ窓口一本化で回避できる」
という力強い指摘がありました。
(※)同名異議は「ホモニム(homonym)」といいます。なじみのあるシノニム(synonym)は異名同議。
■3. 納品物の品質評価基準に後出して付帯事項が押し付けられた。これは既に解消されている事例ということで、その対策(成功事例)が紹介されました。
成功事例「事前契約の細分化と途中成果物検収依頼の徹底。」
そして、べからずとしては、
「発注側のプロセスがしっかりしていない場合は受注するべからず。」
8月は、「しっかり」について掘り下げたいと思います。
なお、プロセスの代表格であるCMMIの効果については以下のように懐疑的な意見が多かったです。
「中国の場合、品質向上でなく営業目的の為に取得している。」
「CMMIは、会社全体でなくても取得できる。」
「受託開発がメインの会社は、要求レベルの低い社内システムでCMMIを取得している。」
「CMMIは、金さえ支払えば取得できる。金も政府からの補助金で賄える。(儲かることも)」
■4. 直すのでなく隠すあるシステムのコードレビューをしていたところ、
以下のようなコーディングを発見した。
Refresh()
Refresh() ← なぜ同じ処理を2回?
画面描画の不具合(残像が残る)対応であった。
この処置により、バグの発生頻度が劇的に減るのは確かだが・・・
根本的原因は、排他制御が考慮されていないからであった。
また、規約に違反して、
例外発生を無視(Catchして回復処理もログ出力もしない)して
処理を続行してしまうというケースも多く見受けられる
(性能低下、原因特定困難)
李さんからは、
「中国の大学ではこのような実務的な内容は教えない。だからできない。」という指摘がありました。
畑さんからは、
「Catchや排他制御は書かせない。(フレームワークで吸収)」という自社で成功している事例の紹介がありました。
標準化や規則を活用した仕組み化(人材非依存)よりも、
スーパースター人材で高いパフォーマンスを発揮させる方向性を突き進むAndyさんからは、
「そもそも、このような人材に任せるほうが問題では?」
という指摘がありました。
とりあえずの対策としては
「指導するのは困難。複雑な機能は任せるべからず。」
となりますが、オフショアビジネス的には正解かもしれませんが、中長期的にそれで本当にいいのか?という疑問が残ります(※)。この点について8月は議論したいと思います。
(※)中国人技術者の成長は?モチベーションはどうなる?この案件は、オフショア開発には通常みられないゼロからのスクラッチ開発で、プロジェクトメンバーの士気は非常に高かった。コンシューマ向けプロダクトとしては論外な品質であったが、正常系機能の実装工数は日本の標準的なエンジニアと比較しても遅くなかった。
5. チーム間、メンバー間での横連携不足事例を提供してくださった畑さんからは、この課題に関して、以下のような原因分析がありました。
|
|
何をすると顧客が喜び、何をすると顧客が怒るのかを考えさせ、 顧客満足度が給料につながるということを理解させる。 顧客が満足しない → 発注しなくなる → お金がもらえない → 給料が上がらない という理屈を社員にはよく言っています。 我々の仕事は製造業ではなくサービス業であり、 儲かる儲からないは顧客満足度次第と思って欲しい |
これに対しては、大半の参加者からは共感しておりましたが、
Andyさんからは以下のような厳しい意見が発せられました。
Andy>
方向性としては賛成。
ただし要求レベルに見合う待遇を実施しているか?
まさか1万元以下の給料の人材のこのような要求をしていないか?
また、事例として紹介された内容が「エビデンスの間違い、不合格なのに合格とする」というものだったので、
勝又>
方向性としては賛成。
ただこのレベルの人材には期待しないほうが良い。
「不合格に合格」というのは人間として失格。
実際、弊社でも過去に同様の問題が発生したことがあるが、
この問題を発生させる人は一握りの人間でかつ改善されなかった。
やめてもらうべきだと思う。
番外
番外
この他、本題から派生した話題で、「テストケースの密度」について、
藤本さんから質問があり、単体テストの場合、
1000STEPあたり60~80個というのが多くの社で採用されている基準のようでした。
また、勝又のほうから、「テスト工程でのツールの活用状況」について質問があり、
以下のような結果になりました。
| No | ツール | 使用社数 |
|---|---|---|
| 1 | ソースコードの静的解析ツール(コーディング規約) | 2 |
| 2 | カバレッジ | 2 |
| 3 | 負荷テストツール | Web系開発では全社 |
| 4 | ファンクションポイント | 2 |
最後は、恒例のパシャリ。
アントレ講座で学んだ「チャーーンス」というノリは不発でした。(汗
事務局の独断と偏見で決定する今月のMVP
今月は、、、、
が初受賞しました。
(受賞理由:ネタを多く提供してくれたこと。議論を盛り上げてくれたこと。)
「我々の仕事はサービス業だ!」
「自立的に動ける人材を育成する!!」という熱い思いに、
「その待遇じゃ無理」という意見もありましたが、
「ワシはあきらめまへんよ!」
と力強く語ってくれました。頑張ってください!!
二次会は、「八剣伝」で開催されました。
本日、初参加の村中さんも合流され、多いに盛り上がりました。
大手ITベンダで豊富な経験をもつ村中さん(37歳、上海暦3ヶ月)は、
この日、中国人若手と一緒にマネージャ研修を受講のため勉強会には参加できませんでした。
次回からはぜひ!!
「村中」という名前はありそうで無い名前(1万人に1人)で、
なかなか覚えてもらえないとのこと。(間違いの定番は「村山」「村上」)
しっかりと覚えました。
最初に盛り上げてくれたのは、酒豪っぷりをみせてくれた李さん。
李さんの勧めで複数の人が「乾杯(=イッキ)」をする羽目に。
銀行出身→プロマネという経歴で、「営業は始めてです。どうぞよろしく」と自己紹介する李さんですが、これなら心配ありませんね。(笑
秋山さん、完全復活
勉強会では食事を忘れたせいか、普段の元気がなかった秋山さんですが、二次会で完全復活。
どういう流れでそうなったかは把握しておりませんが、
束ねていた髪をおろして、メガネも外したところ
アルコールが回って既にオヤジ化した参加者から大好評でした。
悩み相談コーナー
悩み相談コーナーでは、山口さんが、Andyさんから
「悩みあるでしょ。あるでしょ。」と追求されて困ってました。(笑
藤本さんニックネーム決定
「そういえば、なんでAndyという名前を使っているのか?」という話題から派生して、
藤本さんが「私もほしい。中国名がいい。1文字がいい」と言ったの運のツキ。
藤本さんのニックネームはFに決定しました。
こうして、 時計は12時を回ったのでした。。。
未確認情報ですが、Andyさん、畑さん、山口さん、藤本さん、東さんは、
さらに「地蔵」に向かったとのこと。
東さんと藤本さんはバイクですが何か。