福祉の管弦楽団 まごころ (2009 リニューアル版)
まごころは、1991年4月「音楽と福祉」を合い言葉にして設立された アマチュア オーケストラで、各種団体(小中学校、養護学校等、自治体、社会福祉事務所、福祉施設)などからの依頼によって、出前コンサートをおこなっています。
内容は、普段「生の音楽に」接する機会の少ない人たちに、1分間指揮者体験コーナーや楽器紹介、手話コーラスを取り入れるなど、趣向を凝らした演奏活動を行っています。曲目もクラッシックからアニメ、TVの主題曲など幅広く取り組んでいます。
また、毎年夏休みに子供達と共に『オーケストラと遊ぼう』という独自のコンサートを行っています。 さらに、平日や会場に制約のあるところには小編成の出前演奏も行っています。
その他、独自の活動として、不定期ではありますが日曜日に都島区民ホールにて公開練習を行っています。手話講座などを盛り込み、生の音楽を楽しんでもらっています。
団長挨拶
私は3歳で小児マヒのため両足に障害を持ち、更に中学生のときに脊柱側湾症にかかりましたが、その苦しみから私を救ってくれたのが音楽でした。 また幼いころに父を亡くしたため、引き取って育ててくれた音楽教育者の祖母から指揮法を学び、社会に出てからはいくつかの合奏団で指揮者をつとめました。
そんな経験から、身体的な残存能力と特技を活かしてボランティアする側にまわりたい、音楽で心のボランティアをしたいという気持になったのです。 具体的には「車イスや障害、難病、その他いろんな制約でホールに行く機会の少ない、または無い人たちへ生演奏・・・音楽と福祉・・・の出前を したい」と考えました。
そして、この願いに共鳴する人たちが近畿一円から集って1991年に「日本で初めてのボランティア・オーケストラ」が誕生したのです。 「障害を持って初めて見える景色・・・」があります。 そんな視点をベースにしながら私自身、活動から多くのことを学んできました。 耳の不自由な方々へのコンサートでは、聞こえることへの感謝を学びましたが、このことは同じように障害を持った身でありながら日ごろ忘れてい たことでした。
このように『まごころ』は対外活動、そして日常練習を通して学びの場なのです。 私たちにお手本はありません。音楽を愛し、福祉に関心のある人たちと手を携えて、 『まごころ』は、このような新しい試みにチャレンジを続けています。 1991年4月 仲川一昭 |