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漢字家族 ─ 字義、単語家族編
>
「卯」は、務・冒・貿・牡・目・眸 ・・・ おかす、むりにもとめる の家族
タイプ
MOG,MOK
基本義:
おかす、むりに求める
12.
務-貿-牡-目-眸
・・・
おかす、むりにもとめる
まずは、引用 ----------------------------------------
矛
は突きさす武器であり、
戊
は切る武器である。その形は違うが、相手の抵抗をおかして切りかかる点では同じである。
戊
の字形を見ると、明らかに武器の象形であり、
矛
も
ホコ
の象形である。
矛
と
戊
は同系のコトバで、上古の語形も近い。
<釈名>
に
「
矛
とは冒(おか)すなり」
とある。
危険や困難をおかして進む
動作を
「攴+音符矛(ボウ・ム)」
(務の「力」を除いた部分)という。これは
「攴(動詞の記号)+矛声」の
字である。
冒険の
冒
とは、まさしく
務
と同系のコトバだと考えてよい。
冒
はもと目に覆いをかぶせたことを表すから、一方では隠す意味を含むが、他方ではその遮蔽物を
おかして前進する
ことを表す。
<説文>
の
「冒とは(蒙-草・かぶ)りて前(すす)むなり」
という解説は、その意味である。
卯
の字形は、何の形だか明白ではない。しかし何かを
押し開いた
形に違いない。朱駿声は扉を押しあけた姿だというが、それでもよい。
障害をおかしてムリに努力する
のを、北京語で
「卯頸児」
というのは、
卯
の原義を伝えている。
貿
はまさにその意味を濃厚に含んだコトバで、
危険を冒(おか)して利益を求める
ことである。(
冒
や
謀
ときわめて近い)
牡
は、
「牛+士」
の会意文字で、甲骨文字では
「羊+士」
と書くこともある。右側は
土
ではなくて、
士
である。士の原字は
⏊
印で、オスの性器の立った姿を示す。男性やオスを象徴する記号である。さて、オスを mÔg と称するのは、冒犯の
冒
と深い関係がある。オスはとかくムリな行為をしがちであり、とりわけ牝(めす)をおかすからである。
目
は、
メ
の象形である。
メ
は
マブタ
に覆われている。そのメを
押し開いて、見えぬ物を見ようとする
。閉じた門を
押し開いて、わからぬ物を知ろうとする
動作を、
問
(たずねる)や
聞
(きく)というのと、派生の経過がよく似ている。
目
mÏok と語形の似たのが
眸
m
Ïog である。
眸
は
ヒトミ
と訓じられるが、実は
目
と全く同系のコトバだと考えてよい。
※
『漢字語源辞典』
(学燈社) より
※
卯
【漢音】
ボウ(バウ)
【呉音】
ミョウ(メウ)
【ピンイン】
mao
3
「門の両扉の開くなり。二戸の開闢(ひらく)する形に象る」
・・・ おしあける、むりにおかし入る意を含む。
冒
と同系のコトバ。
【解字】
指事。門を
むりに押しあけて中にはいりこむ
さまを示す。
【 訓 】
う
【意味】
(1)う。
十二支
の四番め。
▼
時刻では今の午前六時、およびその前後二時間、方角では東、動物ではうさぎに当てる。
(2)おかしてはいりこむ。
▼
冒
に当てた用法。雄(オス)くぎを
卯釘
(ボウテイ)、はめ木細工の食いこむ所を
卯
、差しこむほうを
筍
(ジュン)という。
(3)「
点卯
(テンボウ)」とは、昔、官庁で午前六時(=
卯
)に、出勤した者の点呼をとったこと。
「
応卯
(オウボウ)」とは、登庁して記名すること。
「
卯簿
(ボウボ)」とは、出勤簿。
▼
卯・兎・兔・うさぎ・ウサギ(1):兔(兎)の字は、後ろからウサギを書いた象形文字
▼
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