インターネットで配信されている英語の音声・動画番組

非常に多くの質の高い英語の音声番組・動画番組がインターネット上で無料で配信されている。その中にはラジオやテレビで放送された番組もあるし、独自制作のものもある。多くのものはウェブブラウザー上で聞いたり見たりできるのに加えて、携帯音楽プレーヤーに保存して聞いたり見たりできるようにもなっている。

携帯音楽プレーヤーで視聴するための配信携帯をポッドキャストと言う。iPodからポッドキャストという名前が生まれたのだが、iPod以外の携帯音楽プレーヤーでもポッドキャストを視聴することができる。それでもやはり、iPodで視聴するのが便利で、iPodでのポッドキャストの利用方法は以下のとおりである。iTunes上でiTunes Storeを選ぶと、podcastのコーナーがあり、そこで番組を選んで「購読」することができる。購読している番組にの新しい回が配信されると自動的にダウンロードされる。ダウンロードされた番組はiPodがiTunesと同期した際に、iPodにコピーされる。iPod上で聞き終わった番組はiPod・iTunesどちらからも自動的に消去される。日本のiTunes Storeには英語の番組はそれほど多く登録されていないが、米国のストアを選べばpodcastsのコーナーに非常に多くの番組が登録されている。

英語の音声番組・動画番組になじみがなく、どれを聞いたものかと思う方のために、私が視聴している番組を挙げておく。すべて無料で配信されており、日本で視聴可能なものばかりである。


私がiTunesで購読している音声番組:
番組名/URL 制作元 頻度/長さ 筆記録 内容など
技術・科学系:
IT Conversations 独自 合計週7・8本
主に情報技術分野の講演やインタビュー。イベントでの講演の配信が適宜行われ、それ以外に以下に掲げるシリーズがある。IT Conversationsのポッドキャストには以下のものもすべて含まれる。
 ► Technometria 独自 週1回/1時間 
 ► コンピュータおよびネットに関する電話インタビュー。
 ► Tech Nation/Bio Tech Nation ラジオ局 週1回/2時間
 ► 科学や技術に関する著名人へのインタビュー。
Science Friday ラジオ局 週1回/2時間
科学技術に関する解説・対談・討論。
this WEEK in Tech 独自 週1回/2時間程度
Leo Laporte とその仲間のネット著名人による対談
FLOSS Weekly 独自 週1回/1時間
オープンソースに関するインタビュー。ホストは、Programming Perlの著者として知られるRandal Schwaltz
社会系:
Seminars About Long-Term Thinking (SALT) 独自 月1回/1時間
ロング・ナウ財団が開催している長期的思考に関する講演の配信。
On the Media ラジオ局 週1回/1時間
あり 2分から10分程度のメディアに関する話題で構成される。
To the Best of Our Knowledge ラジオ局 週1回/2時間
社会問題、芸術などの1つのテーマについての複数のインタビューで構成される。
This American Life ラジオ局 週1回/1時間 あり
社会問題に関する1つのテーマについての2つから5つのルポルタージュから構成される。
BBC Documentary Archive ラジオ局 1週間に数回/20分
社会問題や科学技術などについてのドキュメンタリー。1つのテーマが複数回に渡ることもある。
The Forum - A World of Ideas ラジオ局 週1回/1時間
1つのテーマに沿って3人のゲストが対談する。対談形式の番組はつまらないこともしばしばだが、これは面白い。
言語系:
A Way with Words 独自
週1回/1時間
英語の単語・熟語・文法に関する聴取者からの質問に英語の専門家2人が回答する。クイズコーナーもある。
 




私が時折ウェブブラウザーで見る動画番組:
番組名/URL 制作元 頻度/長さ 筆記録 内容など
TED Talk
独自
字幕あり
1年に1回開催されるTEDという講演会と、その関連の講演会での講演を順次配信している。2009年以降に配信されたものをウェブブラウザーで見る場合、英語字幕が付いているものがある。ものによっては更に日本語字幕付きのものももある。動画ポッドキャストも提供されているが、ポッドキャスト配信の動画には字幕はない。
Frontline
テレビ局 月数回/1時間
字幕あり
社会問題に関するドキュメンタリー。2009年以降に配信されたものをウェブブラウザーで見る場合、英語字幕が付いているものがある。ポッドキャストはない。
 



必要な英語力と筆記録

番組の内容をそれなりに理解するにはTOEICのヒアリングで500点満点中300点程度は必要ではないかと思う。 ただし、300点程度では自分の得意分野の内容 でないと理解できないだろう。いろいろな分野の話を理解するためにはヒヤリングでほぼ満点、それに加えて語彙力が必要になると思う。

少し難しいと感じる場合は内容の筆記録(transcript)や字幕を活用することが考えられる。筆記録のあるという条件で番組を探すのであれば、www.npr.orgは一見の価値がある。そこではNPRという米国のラジオ局ネットワークが制作している番組がネット配信されており、それらの番組では一部を除き筆記録が提供されている。イギリスのBBCも多くの番組をネット配信しているので、そちらも見てみるといいかも知れない。

ここで私の体験をお伝えしておく。私は以前、30分の筆記録付きのインタビューを1週間に1つこなすというのを1年間続けたことがある。その結果TOEICのスコアが600点程度から800点以上にな った。30分のインタビュー全体の筆記録はかなりの長さになり、また、当時は知らない単語や表現が続出して苦労したが、苦労しただけのことはあったのだと思う。