150日のあいだ増水が続き、ノアの箱舟は水が引いた後アララテ山の上にたどりつきました。 ノアたちを迫害していた人々は全て死んでしまい、洪水以前の世界は滅びました。しかし水が完全に引いてもノアと彼の家族たち動物たちは箱舟の中で一年以上過ごしていました。ノアと彼の家族が新しい世界に出て行くための心の準備の期間です。 洪水以前の世界で彼らは人々の冷たい視線をあび、嘲りの言葉を聞き、身に迫る危険をひしひしと感じながら過ごしていました。そのため世の人々の迫害から受けた心の傷を癒す時間が必要だったのです。また新しい世界に出て行くための心の準備時間も必要でした。新しい希望、勇気、力を持つための準備期間が必要だったのです。 ノアも、3人の子供 ハム、セム、ヤベテも、彼らの妻たちも、箱舟の中で生活している動物も、みんなノアの箱舟から出なさいと神がいいました。箱舟の外は彼らがまだ見たことのない世界でした。 ノアと彼の家族は、覚悟をもって箱舟から出ました。それは、後のイスラエル民族が400年にも及ぶエジプトでの奴隷生活から脱出して荒野へ出ていったときと同じ様な状況だったでしょう。また罪を悔い改めて救われたクリスチャンが新しい信仰生活に向っていくときも同じような気持ちかもしれません。いつか人間は古い世界を捨て去り新しい世界を目指して旅立たなければなりません。 洪水以後は一部の陸上動物を除いて人間と陸上動物の平和共存の時代は終わりました。陸上動物は人間を恐れ、人間は陸上動物の一部を食糧とすることが許されました。洪水以後、人間が箱舟から出たときは、緑の草が大地を覆っていましたが、まだ、実を結ぶ木は充分に成長していません。そこで神は人間が陸上動物の一部を食糧とすることを許しました。神 は人間の命を大切にすることを命じ人間を殺すことを禁じました。人間を殺す者は、自分のいのちをもって償わなければならない。神は殺人者に対して死刑を命じました。 洪水以前の世界でカインがアベルを殺したとき、神はカインの命を守りましたが、洪水以後の世界では、殺人者は死刑になることになりました。洪水以後の世界では人間の寿命は洪水以前の世界のときの 1/10 になってしました。人間の寿命をどれほど長くしても人間はそ れによって正しい生活を送ることはありません。人間の暴虐行為は寿命が長くなればなるほど多くなります。しかし寿命が短くなったため世代交代が短期間で進み人間の文明の進歩は早くなりました。 |
