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履歴:雨宮処凛「近畿三都物語」

★☆市民社会フォーラム協力企画☆★
生きさせろ! 雨宮処凛と考える反-貧困 近畿三都物語

 「好景気」が続き大企業は史上空前の利益を得ている一方で、
日本社会の貧困は拡大し深化しています。
 働いても働いても生活できない「ワーキングプア」が増大し、
ネットカフェ難民をはじめ、貯蓄ゼロ世帯、多重債務者などが急増し、
自殺者は毎年3万人を超え、国保料を払えず保険証が取り上げられ、
医療を受けられず死にいたる人や、生活保護を受けられずに餓死にいたる人など、
「健康で文化的な最低限度の生活を受ける権利」(憲法第25条)が侵害されています。
そして、貧困は世代を超えて拡大し、将来の夢を描けないフリーターや非正規雇用が増
大しています。
 貧困の拡大は、競争に勝てない人々の「自己責任」ではなく、
労働分野での規制緩和や社会保障の給付削減・負担増を推し進めてきた、
政府の「新自由主義・構造改革」が生み出したものです。
 ますます生きづらくなっている若者の将来を考えるため、「反貧困」をテーマに、
生活も職も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み取材・執筆・運動
されている
雨宮処凛さんを、神戸・大阪・京都にお招きし、学習・交流企画を開催しました。


★神戸企画「生きさせろ! 貧困と労働を考えるシンポジウム」
 日 時 08年2月16日(土)14時~16時30分(開場13時)
 開 場 神戸市勤労会館 403+404号室

 パネリスト 雨宮処凛さん(作家)
         河添誠さん(首都圏青年ユニオン)
         藤藪貴治さん(北九州大学非常勤講師)

 ※生活と職に不安を持つ若者を取材されている雨宮処凛さんと、
  「反貧困たすけあいネットワーク」を立ち上げた首都圏青年ユニオンの河添誠さん、
  「ヤミの北九州方式」など生活保護問題に詳しい藤藪貴治さんを交え、
  生きづらい、働きづらい社会をどのように考えていくか交流しました。
シンポジウム要録


★大阪企画「雨宮処凛と語ろう、Vegasでオーオー!」
 日 時 08年2月16日(土)19時~22時
 開 場 LIVE BAR VEGAS
 (大阪・地下鉄長堀橋駅南5分、日本橋北5分)
       大阪市中央区東心斎橋2-1-5ゴールデン第一プラザB1F 電話06-6211-2620

 第1部 雨宮処凛さんトークライブ
 第2部 平和と反貧困の井戸端会議(参加者のアピールタイム) 
      司会 遊牧民
 参加協力費 500円  ワンドリンク500円 
 ※深夜はホストクラブになるVegasで、雨宮処凛さんと「青年の主張」を交流しました。
 アピールタイムで多彩な方が出演しました。




★京都企画「雨宮処凛と“すごい生きかた”語り合おう!」
 日 時 08年2月17日(日)午後14時~16時30分(開場13時)
 開 場 京大会館101号室

※雨宮さんと参加者で「働くこと、生きること」に関して、
「しんどい時にしんどい!と言い合える社会」にするにはどうしたらいいか交流しました。
問題提起レジメ


<雨宮 処凛(あまみや かりん) さん プロフィール>
 1975年、北海道生まれ。幼少期からイジメを受け、
 10代はリストカット、家出、ビジュアル系バンド追っかけに使い果たす。
 21歳のとき、右翼団体に入会。愛国パンクバンドで活躍。
 00年、自伝『生き地獄天国』(太田出版)で作家デビュー。
 以後、右は辞め、執筆活動に専念しながらも、北朝鮮、イラクへと渡航を繰り返す。
 現在は新自由主義の中、生活も職も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の
 問題に取り組み、取材、執筆、運動中。
 『雨宮処凛のオールニートニッポン』(祥伝社)
 『生きさせろ!~難民化する若者たち~』(太田出版)など著書多数。
 「雨宮処凛公式ホームページ」http://www3.tokai.or.jp/amamiya/

主 催 「生きさせろ! 雨宮処凛と考える反貧困 近畿三都物語」プロジェクト

企画チラシです。


レポート
 「反・貧困」の狼煙をあげよう-「生きさせろ!貧困と労働を考えるシンポジウ ム」に参加して


 小泉・安倍路線によって押し広げられた格差と貧困をどう克服するのか。その課題に応えるべく「生きさせろ!貧困と労働を考えるシンポジウム」が2月16 日神戸市勤労会館で行われ、約140人が参加した。
 これは市民社会フォーラム が呼びかけ、科学者会議兵庫支部を含む多数の市民団体の共同で実現した「生き させろ!雨宮処凛と考える反貧困近畿三都物語」の企画の一つで、シンポジスト を作家の雨宮処凛(かりん)、首都圏青年ユニオン書記長の河添誠、北九州大学 非常勤講師の藤藪貴治の三氏が務めた。
 拡大する格差と貧困を考える場合、労働法制の規制緩和による派遣労働・請負 労働の拡大による若年層における不安定雇用の増大を抜きには考えられない。今 後もくろまれている労働法制のさらなる改悪、いわゆる労働ビッグバンに対抗し 、奪われた労働者の権利を取り戻す上でヒントになったのが、河添氏の報告であ った。河添氏は、首都圏青年ユニオンに寄せられた若年不安定労働者の深刻な実 態を報告するとともに、自らの関わった大手美容室チェーンに対する団体交渉の 模様を映像で示し、パート・アルバイトであっても労働者の権利について学び、 仲間とともに行使すれば、勝利できることを明らかにした。
 また規制緩和・格差容認論者は二言目にはセーフティ・ネットを云々し、自説 の正当化を図るが、実際には日本の公的扶助に大穴が開いていることを示したの が、藤藪氏による生活保護抑制の「北九州方式」批判であった。かつて北九州市 の福祉事務所の職員であった氏は、自らの体験も踏まえながら、生活保護申請を させない「水際作戦」、生活保護打ち切りを政策的に進める「硫黄島作戦」によ って餓死者・自殺者が出ている実態を告発。これは厚労省からの天下り幹部が音 頭をとっており、全国に波及させることがもくろまれていると警鐘を鳴らした。
 最後に登場した雨宮氏は、大手家電量販店の正社員として過労死寸前まで追い 込まれた実弟の例も示しながら、正社員もフリーターも生き辛い社会を告発。一 方で、自らも参加した若者たちによる東京・原宿での「サウンドデモ」や、区議 会議員選挙を利用して「高円寺を解放区にしてしまった」取り組みなど、青年の パワーあふれる反撃の様子を紹介し、立ち上がれば希望があることを示した。
 シンポジウムの最後にはシンポジスト三氏も関わっている貧困問題に取り組む 「反貧困ネットワーク」やワーキングプアの相互扶助組織「反貧困たすけあいネ ットワーク」の試みも紹介され、「反・貧困」の動きが確実に拡がっていること が実感できた。
 大阪・京都を含め、この企画が各地での「反・貧困」の狼煙となるよう、一参加者として今後につないでいかなければと考えている。

反貧困ネットワーク
http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/
反貧困たすけあいネットワーク
http://d.hatena.ne.jp/tasukeai-net/

横山哲朗
(日本科学者会議兵庫支部「支部通信」より転載


【報道記事】

「神戸新聞」2月17日貧困対策急務 雨宮処凛さんら訴え 神戸

2008年2月17日(日)「しんぶん赤旗」
政治や労基法知って 貧困と労働を考えるシンポ 雨宮さんが発言 神戸


「パブリックジャーナル」
「ワーキングプアの増大は、若者の労働現場が、労働基準法に準じていないから」
=首都圏青年ユニオンの河添誠さんが神戸のシンポで
(パブリック・ジャーナリスト 渡辺 直子【兵庫県】)

「JANJAN] 「雨宮処凛と考える反-貧困 近畿三都物語」参加報告

広島瀬戸内新聞
http://hiroseto.exblog.jp/7278649/
http://hiroseto.exblog.jp/d2008-02-17