現在アニメ撮影における未解決問題(と思われる)の一つ。 一応最終的なモニタ、編集室やV編でのマスモニ等で色見を確認しているので問題はないのだが、よくよく考えると問題。 カラーマネージメントは簡単には2通りあり、プロファイルを運用してカラーマネージメントを行うか、プロファイルは無視し、 モニタでの見た目をそれぞれあわせていくかの2通りとある。 現在のアニメ作業では後者が圧倒的。 しかしプロファイルを無視した場合、他の作業で問題が発生する。 アニメの仕事だけしている、アニメの仕上げ専門会社なら問題は無いが、版権等を行っている場合はプロファイルの運用をするべきである。 アニメ以外に企業ロゴを使ったCIや、ジングル、PVの場合、企業ロゴカラーを勝手に変更は出来ない。 また、そういった場合にはプロファイルのついた画像をクライアントからもらうはず。 では版権でプロファイル運用を行った場合、色指定表にカラープロファイルが埋め込まれているのであろうか? また、カラープロファイルを埋め込める画像形式、埋め込めない画像形式があり、それらを作業者が理解しているのかは疑問。 背景会社から受け取る背景にはカラープロファイルが埋め込まれていることがほとんどである。 これは当たり前というか作業工程にしても理にかなっている。 美監の描いたボードにプロファイルついてたら、それにあわせなければならないからだ。 統計ではsRGBのプロファイルがついてくることが多いようだ。 とりあえず背景会社内に関しては問題がないと思われる。(もちろんきちんとパソコン本体やソフトウェアが適切に設定されているとして) では3Dはどうか、背景をカメラマップ等する際にこれらカラープロファイルを破棄しているのではないだろうか、 破棄してもいいのだが、次にAfterEffects等で合成する際にプロファイルをちゃんと付け直しているか。 3Dから始まる作業の場合、次行程をどうするのか、無難にsRGBと決めているのか。 3Dでキャラクターデザインをして色味を決定する場合、photoshopやAfterEffectsで作業スペースを決めなくてはならないのでは? MAYA2010のMaya Composite(旧toxic)はプロファイルを扱えるようだが、その場合のワークフローは? 背景のあがりを監督、演出は何で見ているか。windowsPCではvix等のビューアーではカラープロファイルを解釈してくれないので違う色で見えるはず。 Macで見てるなら問題ない。 WindowsでもAdobeのBridgeなら問題ない。 カラープロファイルを理解するビューアで見ること。 クライアントは? せっかくプロファイル付きのチェック用jpgを送っても、PCの設定が合ってなかったら意味が無い。 これもまたvixなんかでチェックされて色が違うなんて言われたら。 Macで見てるなら問題ない。 上にも書いたように、とにかくカラープロファイルを理解するビューアで見ること。 色指定表がtgaであるのはどうなのか。tgaはカラープロファイルを埋め込めないので意味が無いように思われる。 仕上げがPaintManでtgaで塗るのは工程上仕方が無い、次行程で色指定のカラープロファイルを当てればよい。 特効のデータがカラープロファイルがついていることが多い、統計ではsRGBが多い。 仕上げのデータがtgaでプロファイルが無いので色見は変わっている。色指定表にもプロファイルが無いのでsRGBに強制変換。 sRGBのプロファイルがついているデータが来る作業部署は、予想ではPhotoShopのそのままの設定で使用しているからではないか? プロファイル運用を理解しているのかは不明。 特効/版権作業者の理解度は? クライアントがこれらカラープロファイルを熟知、製作も制作もこのワークフローを理解採用、プリプロ地点でカラープロファイルの運用が決定された場合、ポスプロは対応出来るのか。 とりあえずデータの開始場所、特に背景、色指定表はカラーマネージメントされたPCにおいてカラープロファイルをつけなければならない、 背景を扱う次の作業工程、撮出し、撮影、3D、版権、特効等はそれらを理解する必要がある。 これらカラープロファイル運用、もしくはカラープロファイルの理解の及ぶ撮影をしているのはどこか。 現状の予測では撮影は背景会社のプロファイルを破棄し、特効のプロファイルを破棄しているように思われる。 特効のプロファイルが無いのは色指定表のプロファイルが無い場合仕様が無いが、背景のプロファイルを破棄し続けているのはどうか。 また、背景会社は色が変わっていることをどれぐらい認識しているのか。 撮影(AfterEffects)でのカラーマネージメント。 とりあえずAE7以前では、複数の素材がそれぞれ違うカラープロファイルをもつ場合、あわせることが出来ない。 背景がAdobe RGBで、仕上げがsRGBの場合、AECS3以降でないとあわせられない。 背景も仕上げも3DもsRGBのように全部同じカラープロファイルの場合なら、作業スペースをそれ(この場合sRGB)にしてしまえばよい。 とにかくカラーマネージメントするにあたって、すべきことや理解することが多すぎる。 また、カラーマネージメントの理解は結構難しいのと、どこかのセクションで破綻するとまったく意味が無くなる。 しかし、うまくいくと放送、印刷、web等、様々なメディアにおいて色の差異がほとんど無くなる可能性が。 また、次期QuickTimeにおいてカラープロファイルをサポートする等の噂もあり。 とりあえず出来るところと言えば、まずは色指定のPCのカラーマネージメント、色指定表のpsd化から始められるとよいかもしれない。 版権のことを考えるとadobeRGBがいいのかもしれないが、理解を簡単にする為にもプロファイル運用はするけれども、皆sRGBを選ぶ用にすればわりと簡単に幸せな道に行けるのかもしれない。 本当の問題はそんなこと誰も気にしていないしめんどくさいということなのかもしれないが。 |