「形あるものはいつか壊れる」といいます。単純にモノが壊れてしまうことや、信じていたものが失われるといった、不確定な出来事に対する悲しみや不安を感じることも少なくありません。 昨今においては、あふれる情報に対し、何が現実で虚構なのかを判断する間もなく、その渦中に巻き込まていきます。この流れのなかで、今どこに自分がいるのかということを、自身の眼や手という、触角を通して表すもののみリアリティを感じ、川に矢を刺すかのごとく確認しているのが、作家という立場なのかもしれません。 また、よく桜に代表されるように、古来日本人は、儚さという、美しいものが形を変え、散りゆく姿そのものに対する美意識を持ち合わせています。うつろい、変化する事象をみつめ、うっかりすれば過ぎ去っていくであろう情景を可視化することで、そこに存在する無常なもの、という現実に眼で触れているともいえるでしょう。 本展覧会では、愛知県立芸術大学芸術資料館のアウトリーチ活動として、無常、そしてその内側にある恒常の探求を鋭敏に感じさせる作品をご紹介いたします。 城戸保|tree #02|ゼラチンシルバープリント|50.7×60.8cm|2010 出品作家
関連イベント ■出品作家によるワークショップ 01 田中元偉「たいけん!ふはいと光のインスタレーション」 2月5日(土)14:00~ 採取した植物を瓶に詰め、作品と一緒に展示し、くちていく姿を観察します。 ステンドグラスのように輝くガラス瓶の中の植物は、展示期間中変化していきます。 参加料:300円 対象:6歳以上 定員:15人 田中元偉|GAZE AT DECAY 2001-2007|植物・リンシードオイル・密閉ガラス瓶・木材|2001-2007|作家蔵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■出品作家によるワークショップ02 丹羽康博「自然なイタズラ」 2月12日(土)14:00~ 美術館の周りにある花びらや葉っぱ、石など自然のものをアートに変身させます。 参加料:100円 対象:6歳以上 定員:15人 丹羽康博|詩としての彫刻/I caught a falling leaf|木・落ち葉|2009 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■ミニコンサート「打のときin はるひ」 2月13日(日)14:00~ 参加無料 愛知県立芸術大器楽専攻管打楽器コース学生 & 深町浩司 愛知県立芸術大学打楽器アンサンブルによるコンサート 曲目: 1, Afta-StuBa! /Mark Ford 出演者: 深町浩司:打楽器 武蔵野音楽大学卒業後、東京吹奏楽団メンバ−、パーカッ ショングループ ‘72などに参加。 1999年小澤征爾率いるサイトウ・キネン・オーケストラに招聘されて以来、 現在まで数多くの公演・録音に携わり、昨年12月の同オー ケストラ カーネギーホール公演にも参加した。2008年より本学准教授。 オーケストラアカデミカ・ティンパニ奏者。 愛知県立芸術大学・打楽器グループ 瀬島有紀 松澤摩尼 北村亜以里 碁盤恭子 作曲:清水卓也 愛知県立芸術大学大学院 音楽研究科博士前期課程 作曲領域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■アーティストトーク 2月19日(土)14:00~ 田中元偉・森井開次・神田毎実・丹羽康博 参加無料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 豊田市美術館 ■アーティストトーク 3月6日(日)15:00~ 会場:講堂 阿部大介・安藤陽子・上田暁子・城戸保・坂本夏子・鈴木雅明・谷村彩・山田純嗣 鈴木雅明|Untitled|45.5×37.9cm|カンバス・油彩|2010 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■音響・映像パフォーマンス:intext、circle side 2月27日(日) 14:00~15:30 会場:講堂 アート、サウンド、デザインなどジャンルを越えた展開を続けるintextと、circlesideによる 映像と音響のライヴパフォーマンス 参加無料 intext: http://intext.jp/ circle side: http://www.akihitoito.com/circleside P.A.:島田達也 [night cruising] 参考作品 主催:愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学芸術資料館 助成:愛芸アシスト・愛知県立芸術大学美術学部同窓会 協賛:トヨタ自動車株式会社(豊田市美術館会場) 協力:清須市はるひ美術館・豊田市美術館 後援:愛知県・長久手町・清須市教育委員会・長久手町教育委員会・中日新聞社・NHK名古屋放送局 . 愛知県立芸術大学芸術資料館の第3回目を迎えるアウトリーチ活動として開催される本展覧会では、地域連携に強く念頭を置いています。本学卒業生の作品を数 多く収蔵し、はるひ絵画トリエンナーレなど新進作家の発掘や顕彰活動を積極的に行ってきている清須市はるひ美術館の収蔵品をお借りし、本学の収蔵品、およ び関係者による新作を交えご紹介します。 また、今年度、新たに豊田市美術館との連携協定を結んだことから、名古屋市を中心に愛知県の東に位置する芸術資料館、西に位置する清須市はるひ美術館、東 南に位置する豊田市美術館という、県内とはいえ交流の少ない3つの場所で内容を変え、愛知という場所を進行形としてご紹介する試みの展覧会です。 展覧会タイトルである「アイチ・ジーン」には愛知人(じん)、愛知gene(ジーン)(遺伝子)という二つの意味を込めています。出身地も活動地もさまざ まな作家やその作品が、それぞれ何らかの形で愛知と関わり、この場所を交錯点として紹介される本展が、愛知について再考する機会となれば幸 いです。 copyright(c)2010 Aichi Prefectural University of Fine Arts and Music-University Art Museum All Rights Reserved |









