カナリア

Domestic Canary (Serinus canaria domestica)

スズメ目アトリ科カナリア属。アフリカ北西部カナリア諸島原産及びその周辺の島々を原産とする。

平均寿命 5-9年 最長で25年の記録がある

体長 11-18cm

体重 12-30g

成熟期 5-8か月

性質

  • 社交性はあまりなくインコのように慣れることはない

  • 警戒心が強い

  • 攻撃性はなく優しい性格で比較的飼育しやすい

  • オスの方がよく声を発する傾向がある

ハウジング

  • ケージサイズ:30 cm x 30 cm x 60 cm 以上

  • ワイヤーまたはメッシュ

  • 運動量の多い鳥なのでケージは大きいほどよい

  • ケージの設置は自分の胸の高さ程度が理想的、キッチン付近は避け通気性がよい場所を選ぶ

  • 昼夜の明るさの変化を与えるが直射日光は避けたほうがよい

  • 通気性が大切で水槽は不可

  • 止まり木

  • 知能が高く退屈しやすいので定期的におもちゃを変えるなどエンリッチメントを行う

  • ワイヤーなどが刺さることがないよう安全性を確認する

  • 適正温度:20-30℃

  • ただし夏季の高温多湿には注意 冬季はヒーターなどを設置し自分で保温できるようにする ケージ全体を布で覆うのは不可

  • 専用のペレットをベースに全体量の80%を占めるようにする

  • 雑穀類・イカの骨・小松菜による従来の飼育は栄養バランスが悪く、好きなものだけを選択して食べる傾向にあるため推奨されない

  • 給餌目安はティースプーン2杯程度からほぼ食べきる程度に調節 フルーツ・野菜などは全体の20%以内にする

  • 品質のよいペレットを使用している場合、サプリメントは不要または低頻度でよい

  • 穀類での飼育ではマルチビタミン・ミネラルのサプリメントが必要

  • ビタミンCなどは水に溶解するとすぐに活性が失われるためフルーツにかけるなど粉末での摂取が望ましい

毒性のある食材

  • アボカド

  • マッシュルーム・きのこ類

  • カフェイン飲料・チョコレート

  • 果実の種(りんご・なし・チェリー・アプリコット・桃など)果肉は安全

  • オニオン・ガーリック

  • 人工甘味料

  • ナッツ類など脂肪分が多いもの

  • ナス科(トマト・ナス・じゃがいも)の葉や茎(果実は安全)

推奨される検査

  • 腺胃拡張症ウィルス

  • オウム類嘴羽毛病ウィルス

  • ポリオーマウィルス

  • クラミドフィラ感染症

よく見られる病気

  • 消化器病(下痢・嘔吐)

  • 腫瘍性疾患

  • メガバクテリア症

  • 外部寄生虫

  • 腫瘍性疾患

  • 呼吸器疾患

  • クラミドフィラ感染症

  • 栄養失調による種々の症状

  • 脚の潰瘍性皮膚炎

  • 羽・皮膚疾患 外傷

  • 産卵異常

  • 腺胃拡張症