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「何ができるか」ではなく「何をしたか」

― 金沢区三師会会長小田兵馬氏(JACDS副会長)が会員に寄せたメッセージより ―

 

 

私たちに何ができるか?今、これでもかとばかり襲い続けて来る様々なことに、火も水も溢れかえっていた情報も無く、家族・友人の安否すら分からず、寒空と空腹の中に立ち尽くしている同胞を思うと、ただただ心が震えます。皆様におかれましてはいかがですか。罹災された方々に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

人は言います「試されているんだ」と。二つあります。訓練、準備していたことがちゃんと出来るか、もう一つは想定外、訓練以上のことにどこまで対応できるのかと。言うまでもなく今は「土壇場」です。踏み留まるか、退避するか。どちらを選ぶにしても正確な情報・データは必要です。しかし、なにしろ想定外ですから最後は「らしくありたい」という非科学的しかし最も人間的な判断によるところとなるのではと思います。そうした中でも北斎のように「~なハズだ!」と見えてしまう(あの波です!)特別な人のただならぬ「思い」、あるいはパスツールや青洲のようなある種非尋常的な行為、そしてライト兄弟のように数々の犠牲者を目の当たりにしても怯まぬ勇気があるところに世の中を一変させる出来事はやってくる。

この「便り」が届く頃、私たちの総会があります。この度のことで未だ横浜市からは「歯科診療補助」の最終連絡を頂いておりません。せんないところですが、私たちは「いざと言うときのために歯科診療は続けるべきで、機械も動かしておかねばならぬ」と訴えて来ました。今、行政はどう思っているでしょう。こんな時ですが選挙も始まります。

冒頭、私たちに何ができるかと書きました。TVCMは幾度となく「みんなでやれば大きな力」と言ってますが、計画停電や電車を止める前にTVスタジオの以前と変わらぬ照明なんとかならんのか。「子宮頸がん」のこともいいが、ワクチンの在庫は大丈夫なのか。コミュニケーションが特に大事な折、まずは表情と思うが、毎度TVに出てくる原子力安全 保安院の説明員、たまに現れる某大臣、彼らはどういう状況を説明する立場だと思ってるんだ。現場離れした連中にやっぱりと腹の立つ思いだが、地震発生直後NYタイムスに、阪神大震災時、東京支局長だったN・クリストフ氏のコラムにこうありました。阪神大震災の取材の際、商店の襲撃や救援物資の奪い合いが見られず、市民が勇気と団結、共通の目的の下に苦境に耐えていたことに感嘆した。そして「仕方がない」「我慢」という日本語を紹介し、さらに「日本の人々には真に高貴な忍耐力と克己心がある」とたたえ「これからの日々、日本に注目すべきだ。間違いなく学ぶべきものがある」、と。

「~しておけばよかった」「らしくありたい」なんでもいい、もがきましょう!三師で金沢で、今出来ること、しておくべきことを。「何ができるか」でなく「何をしているか」を見られてる、そう、次を担う世代からも。

 

平成23324日           

 

金沢区三師会             

会長 小田兵馬